出会い


気がつくと、私は姫路駅の真正面に辿り着いていた。
はーはーぜーぜー言いながらも。
この寒い中汗だくだくである。
疲れの為、もはやこの時点で“えらい人達と会うんだ”という意識はかなり薄れかかっていた。

待ち合わせは姫路駅の東口だったが、本当にあそこか?という疑問を思い始め、
一応念のため北口も覗いてみる事にする。
なんせめっちゃ人気の無い寂しい場所なのだ。
とりあえず時間は走ってきたおかげで数分程もあるし。
(この時点で“待ち合わせの時間よりちっとは早めに行っとく”というマナーを思い浮べれなかった子供なボク)

そこは昼間見た東口に比べると、格段に活気のある場所だった。
なんか“ココこそ正面”って感じ?そのまんまやな・・・
自分つっこみしながらも、それとなく周辺を見渡してみるが、どうもメールで伝え聞いた人相・風体の人はいないようだ。
ここでさっさと立ち去ってしまえば良いのだが、どーも気になる点があった。
それは柱の影や改札のすみっこなどに、イカにも何かを監視してます、って感じの目つきの悪い鋭い男たちが複数人いるのだ。
もしやMICKさんの手のものか?!
と思ったが、誰もこちらを見ても何の反応も示さない、、、
まーちゃうだろうって事で気にせず東口へ。

歩いて1分もかからぬところにある東口には・・・
おー!メール通りの人相そして服装の人がいるっ。
あれが多分MICKさんだな。
そしてそこに日常生活において決して互いに交わる事のなさそうな人達も一緒に仲良く並んでいた。
これだっ!
だが、そこにMICKさんらしき人の姿を確認した瞬間、私は恥ずかしさのあまり迷子のキツネリスのようにおびえつい物陰に隠れてしまった。

あーっどうしよう?
MICKさん(仮)にはばっちりこっちを見られてる。気がする。
ってそりゃ声をかけるしかないわな。
でもなんて?
私は自分という人間を良く知ってるつもりである。
もし全然違う知らない人に「あなたはミックさんですか?」と聞いてしまったら、
超小心者である私はそのまま大阪に帰ってしまうだろう

そんなこんなで数分後、自販機にジュースを買うフリしてもう一度アミーゴ御一行と思われる方々を見てみる。
もう確かにそうだ。
何かしらオーラのようなモノが見える。気がする。
だが、私はこの“オーラ”(のようなモノ)に引き寄せられるように、
そして持ち前の「死にゃぁしないだろ」精神を発揮しつつ、
徐々にではあるが、アミーゴ御一行と思われる人達に近付いていった。

「ど〜も〜」
確かこんなだ。第一声は。
なるべく大声で元気良く言うつもりだったが、実際に出たのはかなり弱々しかった
あっMICKさん(仮)がキョトンてしてるっ
ま、まさか間違えたか?!
MICKさん、、、ですよね?」
こころの中では“(仮)”と付けながらももう一度聞いてみると、
「そうです。」
あ、あっさり・・・
その後もその場にいた小寺さん、イギリス紳士さんと挨拶するも、
特に期待してたようなハプニング(なんじゃそら)もなく、普通にすんだ。

MICKさんによるとまだ来てない人がいるらしく、もうちょっとだけ待つ、という事でしばらくそこに待機。
んなもんで、やじ馬根性バリバリの私はチラチラと他の方を見てみる。
その間の皆さんの会話はポツ、ポツといった感じ。
だって何話していいかわかんないんだもん!
小寺さんはまんまこの辺の中学生って感じだなー。
おっよく見ると中学校の頃よく一緒に遊んだ“北邑”にめちゃ似てるなー。でもんな事どうでもいっか
MICKさんは、、、昔の写真と違う・・・当たり前か。でもお髭はかなり目立っていた。
そして、こ、これがイギリス紳士さんかぁ。
イメージしてた人と同じような違うような。
でもたとえ名前を聞く前でもこの雰囲気の人を他の誰とも間違える事はないだろう。
最初まさかこの人がtakeさん?とかは思っていたが。(事前メールではMICKさんと二人で待ってるって話しだったので)
ただ一言で言い表すなら・・・濃い
悪い意味などでは決してないが濃い
そのラメ入った赤いシャツに私の視線は釘付けだった。

しばらく待ってみてたが、どうやら来ないようだ。
この時点で私はカナスギさん来ないのか、とかtakeさんはきっと先に店行っておさえてんだな、とか思ってた。全然違ったが。

ゾロゾロとMICKさんを先頭に歩いてoff会会場へ出発。
ここで衝撃の事実を聞かされた。
なんとイギリス紳士さんが先にMICKさんとこ寄って事もあろうにアミーゴのマスコットガール某ヒメと先に会談してたのである!
わたしにゃ思いつかなんだー!!
事前に姫路に入る事、多分一番早かったはずなのに・・・
あーあのときMICKさんに電話しときゃ良かったなーーー。とちょっとブルーになる私。

姫路駅から姫路城方面へ。ついさっき俺ここ走ってたんだよねー。
とか考えてたら一行の歩みが急停止した。
はて、なんだ?
するとそのちょっと前方に居た2人の人と合流。
カナスギさんとtakeさんだ。

良かった〜カナスギさんは先に来てたのかぁ。
なんせ一番会ってみたかった人である。
リンクもしていただいてたし、掲示板にも読む方が多いけど一番よく行ってるし。
私にとって今回の目玉だったカナスギさんは、見た目めっちゃマジメな方って感じ。
だが、ちょこっと話しをしている間も、溢れるようなパワーを感じる人だった。

takeさんは、全然イメージと違っていた。
ちゅーかMICKさんとこのBBSで、MICKさんにまるでアゴで使われてるような雰囲気があったので、めっちゃ若い方だ、と勝手に思っていたのだ。
が、、、渋い。渋すぎる
ヤ○ザの中でもそーとー上の方にいそうな人だ

ソコへ向かう男達 という総勢6人でoff会の会場へ行く事になった。
こんな凄い5人、ハズせんな。
そう思った私は後ろから写真を撮る。そしてコケる
でもみんなスタスタ歩いて行くよ・・・・悲しぃ〜。
(ちなみにこの写真は左から英・M・金・小である[敬称ちょい略])

会場はめちゃ雰囲気よさげの洋風居酒屋、というよりピザ屋って感じの店だ。
私が生涯2〜3度くらいしか入った事のないような店である。
登るカナスギさんと小寺さん 店に入ってさっそく3階へ。
そこは店の一番奥手にあり、卓には既に用意がなされていた。
さて、どこに座ろうかな、、、と思う暇もなくイギリス紳士さんは既に一番奥の席に座ってるしぃ。
私は左利きである関係上、左端の位置にしか座れないので、皆が座り終わるまで立って待っていた。
結局そのまま店に入ってきた順番で皆座っていく。

座って間もなく、早々にビールが運ばれてきた。
いよいよ始まるのだ・・・
そんな期待に腹を、じゃない胸をこれ以上ないくらい膨らませ、ここにアミーゴoff会が始まったのである



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