そんなこんなで濃いぃけどメシには丁度合うって事で定食を全て平らげ、腹いっぱいで店を出る。 その店を出ようと振り返った際、メニューは実は後ろの壁一面に貼りつけられていたのを知るが後の祭であった。 入る時は急いどって目に入らんかった・・・ 細く長〜い2号線を西にひた走る。 もう当初の予定なんざ微塵も守られてないがそれはいつもの事だ。 途中、金払って姫路バイパスに乗ったおかげで明石から西へはかなり早く移動するが出来た。 バイパスを降りてしばらく下道を走り、家を出発して約5時間、やっとこさ姫路に入る。 その後、姫路市内をウロウロと迷いつつも、無事(?)今回のoff会の待ち合わせ場所である姫路駅に到着した。 到着したは良いが、当然の事ながら他に何処に何があるのかさっぱりわからない。 大阪の本屋で姫路周辺の詳細な地図なんて見かけなかったせいだ。 で、仕方なくここでまた駐車場探しである。 (あとで聞いたらMICKさんがタダで止め放題の駐車場を知ってそうだ。チクショ〜) 車に乗ったままウロウロと駐車場を探し回るのだが、大阪に比べると何処も異様に安いねぇ。 1日泊めて千円するかしないかの所がほとんどだ。大阪だと千円で3時間もてば良い方である。 それでもさすがに駅に近いとこはそれなりに高いので、駅からほどほど近く、何時までoff会があるのか予想もつかないので24時間openしてる所をチョイスして停める事にした。 時刻は3時ちょっと過ぎ。 待ち合わせの時刻は5時。 姫路見て回れんの2時間だけかい! とりあえず姫路駅に向かって駐車場からテクテク歩き、ほんの数分で姫路駅の南側に到着。 途中、今日は風が強いのかスカートを押さえて歩く女性の姿が多く見られた。良い街だ(?)。 駅に入ると結婚式に向かう団体さんがロピーを占拠していたが、気にせずトイレへ行った(またかい!)後、北側に渡るため2階へ直行する。 が、改札口しかない・・・。なんちゅー不親切な・・・。 仕方ないのでまた一階に戻り、駅の西っかわをくるっと回って、駅前のデパートに通じる連絡橋を通り、そこではじめて姫路駅の北側を見ることが出来た。 お〜こーゆー景色を見ると遠いとこまで来たなあ、って感じのなんとも言えない気分になるなあ。 さて、時間はめちゃ中途半端だし、ここからどうするか。 ってそらーあそこに行くしかないわな。 私はここで、いったん待ち合わせの場所を下見し、それから魂にそう刻まれてるかのように姫路と言えば姫路城へ行く事を決める。 連絡橋からデパートを抜けて、どっかの番組に影響されまくったのであろう音楽する若者達の間をくぐり抜け、 私は待ち合わせ場所に着いた。 ・・・そこは、ほんとにココなんだろうか?と思うほど目印もなく目立たないところであった。 まあメンバーを考えたらその方が良いかもしれない。そう考えてとりあえずそれらしい人がいないか見渡してみる。 さすがにまだ居てないみたいだ。 でもまず第一チェックポイントは無事確認できた。次はそこからアーケードを抜けて、いざ姫路城へ。 親子連れか黄泉に近い人が多い通りの中を歩く事30分くらい、途中で時計屋を覗いてSEIKOの新製品に魅入ってたりしたが、 そこからまたしばらくして遠目にやっと姫路城が見えてきた! おおーってココからじゃあ大坂城との違いもわからんわ。 まっすぐ大通りを抜けて姫路城に近づいて行く。途中で間違った日本(変なお面や服)を 売ってる店を見かけたが時間がないのでゆっくり見れんかったのが残念だ。 姫路城で一番正面に位置する門(大手門)に着くと、かなりの人だかりがあった。 なにやらイベントの受け付け場みたいなものまでこしらえてある。 まーわたしゃ姫路城を近くで見たいだけだから関係ねーか、と思って何気なく門に近づいていった。 すると、黒服のニィちゃんが遠慮がちに近づいてきて私にこう言ったのだ、、、 「今日はこれからネオカブキショーがあるので一般の方は入れませんよ」 はぁ〜? おもわず私はニィちゃんに「なんじゃそりゃ?!」と言ってしまった。 聞いてねーぞ!そんなもん! カブキなんざ自己紹介とリンクしかない個人ページほどにも興味の無い私は、「とにかくただ姫路城が見たいだけ」等 いろいろ言ってみたが警備上の理由とかでことごとく断られてしまった・・・ 他にも何組か入りたがってた人がいたが皆同じように止められては引き返して行く。 私は別に見なくても死ぬわけじゃぁないが遠路はるばる来た人は一体どうするんだろう? そんな疑問が沸いたが一向に入れそうにない(しばらく見てたが誰も侵入に成功していない)ので、正面から攻めることはあきらめ、回りの出口から侵入する事にした。 時間は4時ちょっと前。 ちょっと時間的にやばいかなーとか思ったが入れないとわかると入りたくなってくるという 多分なんらかの法則になっているであろう欲求を押さえることは不可能だった。 姫路城の外堀を東にくるーっと歩いて回る。 ラブラブカップルが嫌に目に付く公園を通りぬけ、石投げたろかと思いつつも姫路城の東側に辿り着いた。 が、ここにも黒服が! けっこう細〜い入り口なのに。 それでもココはひょっとして大丈夫かな〜と根拠もなく考えていると一組のいかにも地元の方、といった感じの老夫婦がいつもの日課でもあるのだろう、何気なく入り口に近づいて行く。 そこで私はこの老夫婦の後ろに、そして老夫婦からの視界には入らぬよう注意しながら一緒に近づいて行く事にした。 徐々に黒服に近づいて行くが敵(?)に目立った動きはない。 これはイケるか? そう思いつつ黒服の側を通り過ぎる瞬間、黒服に奥さんが止められた! だが、旦那はかまわず入って行く! やったか? そう思ったのも束の間。結局係員は二人とも取り押さえ(?)られた。 なんやかやと押し問答をしていたが、どうやらそれも徒労に終わったようだ。 それじゃしゃーないか、って感じで老夫婦が門から離れて行く。 同じ轍を踏まぬべく、途中から遠巻きに見ていた(おい!)私も同じようにそこを離れて行った・・・ なんとか侵入できる経路はないもんか。 そんな事を考えながら城の東から北側へ歩いて行く。 見上げると姫路城が見えるがやっぱココからではイカにも遠い。姫路城に来たんだっ!という感じがしないのだ。 だが、城の北側はず〜っとお堀が続き、これを泳ぎ渡らないかぎりは侵入できそうにない。 いくら今の時期にしては暖かいとはいえ無理な相談だ。 ふぅ〜。 もう近くじゃ見れないのかなーと諦め気味になり、ここでふと、お堀を静かに眺めてみた。 すると私はここではじめて、この場所が実に静かで、実に綺麗な所だったという事に気がついたのだ。 その思いは本当に唐突だった。 この写真はそう思って撮ったものである。 しばらくして今度は城の西側にまわってきた。 この頃にはもう無理に城に入ろうという気は消え失せてしまっている。 そうなのだ、またいつかこれるじゃないか。 カブキで入れないってのにゃあちょっとドタマにきたけど、それもこの景色を見れれば良いか、という気持ちになっていたのだ。 ふとここで時計を見てみる、、、 げっ4時半や 。 今回のoff会で私の存在を事前に知ってる参加者といえば多分2人くらいだろう。 そんな場へ絶対に遅刻はできん! そう思った私は先ほどの姫路城の門までとにかく早足で歩いた。 まだか、まだかと急ぎながらも堀沿いの道は延々と続く。 そうしてやっと大通りにでた。が、そこは何処やココ?ってなとこだった。 すぐに近くに地図が描いてる看板があったので確認するため近づいて行ってみる。 すると、
姫路城に騙された(?)のだ。 時刻はもう4時45分。 駅から、ここより更に駅に近い大手門まで来るのに歩いて30分はかかっている。 だが、覚悟はすぐに決まった。 ただもう行くしかない。 ・・・ここに姫路城から姫路駅まで走って行くカッコワリイ男が誕生したのである。 |