1つ2つとビールが運ばれてくる。 しばらくして全員に行き渡り、そこでMICKさんがカナスギさんに乾杯の挨拶をすすめた。 「本日はわたくしカナスギの為にお集まりいただきましてありがとうございます」 一同:笑 私もつられて笑った。 が、実はカナスギさんのセリフがごく自然に聞こえたのでちょっと信じてしまってました。 続々と出てくる料理はかなりの量で、テーブルの上がたちまち料理の皿で埋められてゆく。 その間に私は食いまくりながらも他の人の会話を聞いてばかりいた。 なんせおもろい。 たまーに会話に入ったりもするが、何分私は生来の口下手なのであんまり話しが続かないのだ。 ただ、隣に座っている小寺さんも死んだように大人しいのがちょっと救いだった。 そーこーしてると突然携帯が鳴りだし、MICKさんが携帯電話に出ようと振り向いた瞬間。 うん? な、なんかMICKさん暴れてる・・・ ように見えたが、どうやら壁際で充電中の携帯を取る際に頭を思いっきり壁にぶつけただけのようだ。 電話のかけ主はビフィールさん。 次々と参加メンバーにその携帯がまわされ、順調に会話を終えながら最後に私の番。 私の方からはMICKさんとこのBBSで良く見かけてるので知っているのだが先方はほとんど知らないんじゃないだろーか? そう思いながら&緊張しまくりながら&頭真っ白状態で会話終了。 内容は話し終わった直後に忘れてしまった。ふ〜、やっぱ電話は苦手だ。 その後は結構会話も盛り上がり、私の方のがわに座っている3人で写真を撮ってもらってりもしてしまった。 時刻にして6時。 元々の分を計算に入れても充分以上腹もふくれてきた頃、takeさんの携帯が鳴った。 かけてきたのはナンと誰もそこにかけてくるとは想像もしてなかった呉さんからだ! takeさんも口調がちょっと変わってしまってる。 電話が終わり、しばらくしてMICKさんが足早に迎えに行った。 「しっかしなんでMICKさんじゃなくてtakeさんに?」 そーゆー疑問が周りに巻き起こったが、私はちょっと違う考えにふけっていた。 『マジで?本当に来るんだ・・・』 実はこの時点まで私はどーせ呉さんは来れないだろーなーとか考えていたのだ。 ってゆーか“俺の人生にそんな凄い事が起きるわけが無い”ちゅー感じがして。 みんな、今喋るのがもったいないかのように会話が途切れ途切れになってゆく。 そしてチラチラと階段の方を見ている。 いよいよだ・・・いよいよ呉さんが来るんだ・・・ 嵐の前の静けさ、そうと以外形容のしようのない雰囲気が辺りに漂う。 ・・・ってあれ?来ないなー。 もうしばらくかかるのかな? そう思って料理に手をつけようとしたその瞬間、会場からどよめきが! 驚いて振り向くとそこには呉さんが!とっても青い服を着てすぐ前を歩いていた! おぉー! こ、この人がカリスマWebマスター“呉エイジ”さんか・・・ ニッコニッコしているtakeさんと共に、これまた満面の笑みを浮かべてる呉さんがMICKさんに促されて向いの真中の席へ座る。 ゆったりした物腰。堂々たる態度。 体型には敢えて触れないとしてもなるほど、凄い存在感だ。 そして・・・えらいハイテンションだ。 早速ビールが追加注文され、とりあえず乾杯! 「どこが無口なんですか、 大嘘つきじゃないですか。」 イギリス紳士さんが笑いながらもそう言った。 前日に呉さんが日記に書いてた事を言ってるのだろう。 私も大いにそう思った。 その後のトークもずっとテンションは高いまま。 ちょっとココには書けないような内容の会話だけど。 そらぁこの人やったら面白い事書けるわなぁ。 イギリス紳士さんから呉さんにファミコンカセットみたなのが渡され、その後ハンドルネームを言うくらいの軽い自己紹介が始まった。 カナスギさん、小寺さんときて、私の番で名前を言ったとき、 「ずいぶん前にリンクしてましたよね。」 というお言葉を頂いた。 おー(どうやらうっすらと)覚えてもらってたみたいだ。 もう一体どれくらい前の話になるんだろうか。 半年以上前くらいに緊急設置されたカウンター何十万か達成記念掲示板に、開催期間が過ぎた後に書きこんじゃってそれなのにメールまで頂いて・・・って事があってそれからリンクしてもらってたんだよなー。 ビジュアル系んとこに。 何やらイギリス紳士さんが携帯をかけてる。 そしたらばお相手はなんとYBさん。 何やら乳がどーたらこーたらしたって会話の後、呉さんに携帯が手渡される。 「ワタシダ」(悪の総統風) 一同爆笑。 何かやってくれるとは思ったがまさかここまでとは! その後の会話はある事ない事しゃべってるが皆突っ込みながら聞いている。 おもろい。 そのうち私にも携帯が回ってきたが本当に で、アミーゴの話になった。 呉さんが毎日メール地獄(私がHP立ち上げて以来もらったすべてのメールの数を一日で軽く超えてる)で、その他にもご存知のようにイロイロあって手が回らなくなったのをどうにかするため、アミーゴの方々からも弟子を取ろうという話しだった。 すごいすごい。 今まさにあのアミーゴの内輪の話しが目の前で行われてるんだ。 ココに来て良かった、この時点では素直にそう思ってた。 そーこーしてる間に時間も経ち、食べるモードからトークモードに完全に移行してた頃、突然、マジに何の前触れも無く、 呉さんから(私にとっては)爆弾発言が飛び出した。 「よし、君らも今日からアミーゴだ!」 takeさん小寺さん、そして私の3人を指して。 はい? 聞いた直後、そのまんまなのに何故か意味がわからなかった。 既にアミーゴである御三方は「おーそれは!」って感じで声を上げている。 へ? へ? 隣の小寺さんも不思議な表情だ。 私が思考を停止している間も、どんどんその『アミーゴ入り』の話しが進んで行く。 「7人で終わりと思ってましたよ」、とか 「名前はどーするんですか」、とか。 時間が経って心が落ち着いてきたのも束の間、今度はすっごい不安が私を襲ってくる。 『マジでマジで?! そんなんデケんて!! でも呉さん酔っ払ってるしなー。 MICKさんも「多分明日になったら忘れてるんじゃないんか?」って言ってるし。 ってでも・・・もし憶えてたら俺も毎日HP更新すんのー???』 この頃の私のHPは(今も?)自身のいーかげんな性格を大いに反映しており、1週間にいっぺん更新してればえーほーだった。 カウンターも自分を含めても一日3〜5回くらい。 つまり掛け値なしにかなりひっそりしたHPなわけです。 つーわけで・・・告白します。呉さんがこの話しを忘れているようちょっぴり祈ってました。 まーやりはじめたら書きたい事が次々と思い浮かんで結構楽しいんだけども。 気がついたら店に入ってえらい時間が経っていた。 「じゃーそろそろ次のトコへ行きますか」 めいめいガタッガタッと席を立つ。 まーどーせ車で来てるから何時まででもOKだなーとか考えて会費を払おうと財布を取り出そうとした時、私は初めて自身の異変に気がついた。 さ、財布が無い! |