6日目 】  : 徳島
・モーニング大判焼

 今日の朝食

 ザー。
 という、この旅で何回聞きなれたら気が済むのか的な雨音で目が覚める。

 窓の外にはもう見慣れた感もある四国のどんより空と、地には一面の水たまり。
 よりによって後は淡路島を渡れば本州にたどり着く、ってところで・・・。
 ああでも屋根があって水漏れなんて有り得ない壁の中にいられる事のなんと心地いい事よ。

 で、起きてからずっと天気予報を見守ってたんだけども、全く晴れる確率も気配もナッシング。

 れ「今日どうします?」

 の「・・・良ければもうちょっと様子見さしてもらっていいっすか?」

 てなやり取りのあと、ホントにしばらく様子を見てみた。
 が、一向に雨のやむ気配ナシ。
 どころか更に激しくなったりも。

 無理すりゃ行けん事もないけれど、予報では一日中この天気が続く模様。
 でもここまで来て無理すんのもな〜。
 万が一、今日一日出発できなかったにしても、まだ日程的には余裕あるし。
 それじゃーって訳で、れおさん の案内でこの日は徳島観光の日にしよう!という事になった。
 ありがたや〜。

 でひとまずは腹ごしらえに、冒頭とこちらの写真にあります昨日買った「あたりや」の大判焼をチョイス。

 大判焼の中

 どっしりと詰まったしっとり甘い餡と、程よい厚さの香ばしさの残る皮。
 ウマー!!
 まあ昨日も夕食前に食べてたんだけど。
 (れおさん が大量に買ってくれてたので)


・霊山寺

 れおさん 運転による車にて、まず1つ目の観光地、鳴門市は板東にあります霊山寺へ。
 しかし車ってなんて楽なんだ!
 特に自分運転でない場合!!
 (まあMyカーの場合は自分以外運転のしようがないけれど)
 雨に降られながら一滴も濡れずに目的地に辿り着く、というよく考えたら当たり前の快適さを久々に味わう。

 ここは四国霊場八十八箇所の1つ目で、要はお遍路さんが四国各地にある寺巡りするその最初のお寺って事ですな。(別に順番通りでなくてもいいらしいけど)
 おかん西国三十三箇所巡りにハマってそれを手伝わされた(足役)事があるもんで、その繋がりから知ってはいたけど暇な人もいるもんだ
 ちなみにお寺って事でココでは写真撮ってないです。
 機械ではなく心に焼き付けておくところが少なからずある、とお寺では常々思う事が多いので。

 客足はそれなりにあり、お遍路さん用グッズの充実は普通に欲しくなってくるくらい豊富にあった。
 が余程の歳にでもなんない限り多分必要とも思わないだろう事を考えて購入は断念。
 おみくじ引いたりお堂にお参りしたりで特に出会いも無くまったりと堪能できやした。


・ラーメン(一軒目)

 んでお次は徳島といえばココ!というラーメン屋へGo!
 そこは本当に有名で、確かカップ麺にもなってた『中華そば いのたに』である。
 しかも数ある支店でなく堂々の本店へ。

 中華そば いのたに

 店の前には軽く3〜4人の行列が既に出来てた。
 有名店にしては全然マシじゃないだろか?
 と思ってたら続々と後ろに人が並ぶ並ぶ。。。
 れおさん に聞くと、今日は雨降ってるし時間も早い(AM11時)からまだマシな方との事。

 待つこと10分、程なく中に案内される。
 店内は殺風景と言ってもいいくらい簡素で、まさにラーメンを供する事だけに徹してる感があって個人的にはイイ感じ。
 とりあえず最初は定番からっしょ、って事で「中華そば(450円)+生卵(50円)」をチョイス。
 肉入大盛にも大いに惹かれたけども、旨ければまた来てその時頼むつもり。
 しかし安いな〜。

 いのたにの中華そば(生卵付き)

 まず食ってみて第一声『旨い!』
 見た目と違って結構スッキリ味の醤油スープ。
 いやこれは卵がかかってるからか?
 これにもちっとした中太のストレート麺と非常にマッチしてる。
 正直、チャーシューにしろどれか1つが格段に旨いって訳でなく、でも具もスープもトータルで「徳島ラーメン」として旨し!という感じでありました。

 ちなみに当方、まだまだダイエット中の事でもあり、断腸の思いでスープを残して切り上げたのでありますが。
 隣りの方は躊躇する事無くってゆーかあっという間に一滴残らず綺麗に飲み干してはりました。
 えーっと。
 身体の具合的にそーゆーのヤヴァいんじゃなかったんでしたっけ?(汗)
 と思いつつもとっても満足げなそのサマを見るととても何も言えず仕舞いでありました。
 でもここに奥様(ななさん)がいたら何言われてたんだろなーと多少の興味もあったりなかったり。


・ドイツ館

 その後は徳島市内をぷらぷらと。
 んでタマタマどこかで看板が目に入ったか、あるいはの『四国で旅するパスポート』に載ってたからだかは定かでないですが、鳴門市は大麻町にあります『鳴門市ドイツ館』へ行くことに。
 俺はこーゆー歴史もんの施設に弱いんである。
 城は無条件に好きだけど。
 それになんとなく名前のイメージ的に“ビールか肉の旨いのが売ってるんでないか?”という非常に繊細かつ大胆な計算もあったりして。

 雨の鳴門市ドイツ館

 PM1時。
 着いてみると、だだっ広い駐車場にはほとんど車が止まってなかった。
 けど定休日ではないようなので気にしない。
 ここまで来ても雨は一向に止まない、どころか反対に歩いてても視界を遮られそうなほど振りまくっていたのでそのせいか。

 館内に展示されてるものは、どれも中々に興味深いものが多かったように思う。
 100%真実かどうかは確かめる術はないけども、明らかにそちら系の外国の方が何人かいらいてた事を考えると、こういった救いようのある話があの時代にホントにあったんだなあと。
 ほんわか思いますた。
 あとここで第九の日本のルーツを知れようとは意外。
 ただ人形系の出し物はもうちょっとなんとか(略)

 まあこれをメインに観光に来る人は少ないと思うけど、それでももしこちらに来て日程的に無理がなければ是非立ち寄ってみるのも悪くないかと思いますです。


・ラーメン(二軒目)

 その後、隣りにあった『賀川豊彦記念館』(『ドイツ館』と共通の入場券で割引があった)も堪能。
 で他にもお寺を巡ったりショッピングしたりなんやかんやと男2人観光を繰り広げてると時間が早々と過ぎていき、気が付いたらもう夕方。

 そろそろ夕飯って事でリクエストがあればとのお言葉に即『ラーメン!』と回答。
 で一旦 れおななさん 邸に戻り、ななさん と合流して徳島在住のお二方オススメのラーメン屋に攻め入る事に。

 中華そば いもお

 という訳でこの日二軒目に入ったラーメン屋はこちら『中華そば いもお』であります。
 店の見た目があまりにも“ごく普通の家”っぽかったので、目の前に現れるまでココがラーメン屋だとは中々気付かなかった。。。

 2〜3人ほど先客が店の中で待ってたので、しばらくは店の外に三人で待機。
 で数分と待たずに店内へ。
 ここが全国どこのラーメン屋でも共通のイイところ、とにかく回転が速い。
 んで座って早速定番メニューである『中華そば』をオーダーしてみる。

 中華そば

 ここでも卵入りをトッピング。
 どうも徳島系ではこれがデフォだそうな。
 スープはパイタン風で白く、ニンニクがガッツリ効いててパンチは十分。
 何より分厚いチャーシューが旨し!
 全体的にこ〜ってりしてるので個人的にはストライクでありました。
 なお、店内の臭いはちょっと独特なので気になる人には気になるやも。
 まあ基本的にはニンニクとガラのスープの臭いなので、俺は気にならんかったけど。


・ラーメン(三軒目)

 んでこの後も、協議(3分)の結果、まだ食える!って事で更にもう一軒ご夫婦オススメのラーメン屋に攻め入る事に。
 お次に向かったのは『中華そば専門店 東大』。

 実はここに来る前に何軒か当たってたんだけどもコトゴトク閉まってたりしてたのは愛嬌ってもんで。
 ここも行ってすぐは閉まってたんだけども、よく見てみたらまだ開店時間(19時)前でありました。
 まー雨も降ってるこったし車内でちょっくら待ちますかー。
 と車の中でまったりしてたらいつの間にやら開いてた訳で。
 急いで店内に入ってみると、ほぼ満杯状態。
 すげー。速攻でこれかいっ。
 というのが第一印象でありました。

 ラーメンは並(450円)を頼んだんだけどもここも安いなあ。
 んでなんと、生卵がタダで入れ放題!
 カウンターの上にどんぶりが置いてあって、そこに卵が山積みしてあるという。
 これはイイっ。

 卵山積みdeタダ

 んでブツはこちら。
 食べてみると見た目に違わぬ味の濃さ。
 なるほど、生卵が取り放題な訳だ。

 東大のラーメン(並)

 でも旨い!
 今日入った中では一番かもしれん。
 ちょいと二軒目に入るにはヘビーではあったけども。
 でもぐいぐい食えるし。
 なんか れおさん に至ってはチャーシュー丼とか頼んでるし!
 二軒目、だよね、、、というのは置いといて少し頂いてみるとこちらも濃いぃ。
 しかし、旨い。
 『よってこや』のチャーシューごはんに似てるかな。

 という訳で三人とも腹一杯状態で店を後にしたのでありました。
 まあちょいと流してたTVには問題があったような気もせんでもないけども。
 ともあれ満足満足っ。


・対策会議

 んで未だにやまない雨の中、れおななさん邸に戻って真剣に鳴門海峡越えについて作戦を考える。
 事前に多少は考えていたけども、いざ目の前にして一体どうするのが正解か、計りかねてたんである。
 あれこれ悩んでもとにかく確認が先、と考え、近くにあるタクシー業者に片っ端から連絡し、「チャリを載せて鳴門海峡を渡ってくれるかどうか」と「それに幾らくらいかかるか」を聞きマクってみた。
 なんせホントにないんである。
 自転車のまま大鳴門橋を渡るすべというやつが。
 (というか自動車専用道なので、車とバイク(除く原チャリ)しか渡れない)

 結果としては、1社だけ応じてくれるところがありますた。
 そこ以外は「無理」「駄目」とケンモホロロだったり「わからない」が一番多かったかなー。
 ってゆーか電話は れおさん にしてもらったのも多かったんですが。
 やりたい事を説明してそれを理解してくれるまでに時間がかかったのはどこも似たような感じでありましたけど。
 (そんなにこんな事しようってヤツは少ないんかいっ)

 まあ承諾してくれたそこも、やはり片道しか利用しないって事であまり乗り気でやるような感じではなく。
 一応トランクに詰めてロープで固定、ってとこまでは話を具体化してくれたんですけども。
 ぶっちゃけここ(宝タクシー)のこのサービスなんですが、この自転車取り付けれる車自体そう数が多くないとの事。
 んで取り外しに時間がかかる為、出来れば事前に時間を指定して欲しいとのリクエストもありました。確かに。
 ただ問題になってくるのが渡った後、帰りが厳しいなあという話でありました。
 なんでも淡路島側からタクシー乗って徳島側に渡ろうってえ人がほっとんどいないそうで。
 つまり運ちゃんの立場でいうと苦労する割に片道分しか稼ぎが出ないのがちょっと・・・という事らしい。

 うーん。

 ぶっちゃけそんな事まで知らんがな!と思わんでもなかったけど、この不況下であまり無理を強要するのも忍びなく、とりあえず可能性として取り上げれただけでもヨシとすっか、って事で別の案を検討することに。
 ちなみに料金の方ですが5〜6千円との事でありました。
 のでどうしてもタクシーで渡ってみたい!って方にはご参考までに。
 つか分解か折りたためるチャリに乗ってる人なら、路線バスがちゃんとあるんでそれに乗ればもっと格安で渡れるんですけどね。。。

 れ「うちの車に載せて行きましょうか?」

 マジっすか!?
 と大変ありがたい申し出をして頂いたんだけども、正直そこまで甘えちゃっていいんだろか?と悩む。
 1秒くらい。
 そんなこんなで我が法律相談所が出した結論は。。。
徒歩 というか全てを担いで泳ぎで行く。不・可・能。
渡航 徳島〜淡路間を連絡する船は一切ない。のでこれまた不可能。
タクシー 高価。行ける事は行ける。でもちょっと運ちゃんに悪い。
バス 手荷物レベルに出来れば行ける。でもママチャリは分解してもデカいので・・・。
ヒッチハイク これするくらいなら最初からご厚意に甘えた方がいいんでは>俺

 という以上のような結論に達しました。
 ってゆーかもうこれはどのように感謝すればいいのやら。
 このご恩はいずれ必ずや!

 その後はマターリTVみたりネットしたりでこの晩もお泊りさせて頂きました。
 感謝っ。

 んでそういや今日は朝以外は麺類しか食ってねえなあ。至福。
 と思いながら眠りについたのでありました。



 この日の走行距離 : 約 0 km


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