5日目 】  : 高松 (高知)徳島
・ヤヴァ風呂

 ホテルの様子

 いつも通り、予定オーバーな時間に目が覚める。
 ・・・まあ「このっくらいに起きれたらいいな〜」ってくらいの軽い縛りなので、よほど大幅に超過してなければ特に支障ないんだけども。

 朝一でまず、昨日は事が多すぎて入れなかった温泉にGO!
 最終的に宿泊先としてこのホテル「No.1高松」を選んだ最大の理由は、サウナと何より温泉展望露天風呂が備えられていたからでありまして。
 これ別に入る金考えたらまあ安いかなと思った次第。

 で、入ってみた感想ですが。
 予想より狭かったのはまあヨシとしよう。
 サウナ二畳もないんじゃねーか、ってくらい窮屈で全然熱くもなかったのも、オマケと考えれば合点がいかぬという程でもない。
 が。
 なんかジロジロ人を見るっつーか見つめてくるオッサンがいるのだけはなんとななりませんかねジーザス。

 お陰で洗うのも早々、ほとんどシャワー感覚で出てくるしかなかったんですが!
 生き別れた歳の離れた弟と瓜二つだった、って事なら許せなくもないけども。
 てかそうだった、と思いたい。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


・カロリーメイト

 5日目Map

 ホテルを出発し、目指すは徳島へ!
 部屋干しではほとんど乾かなかった衣類を、前カゴや後ろの荷物乗せにハタめかせながら。
 しかし太陽ってのは偉大だ。
 一晩でビクとも乾かなかったものがモノの数時間でカラカラになるんだもんな。

 ただこの日の天気は朝から全般的な曇り模様。
 チラホラと晴れ間は見えてたし、予報によると雨は降らないとの事ではあったけど。

 高松から国道11号線沿い(正確にはその一本南の道路)を通って東へ。
 ホテルは素泊まりだったので朝食はどこでとろうかな〜、と辺りを注意して見てみるも店なんもねえし。。。
 あるにはあるかもしんなけどトニカク開いてない。
 この時間(7時半)にメシ食うには高松の駅前あたりに行かねばならんかったんかな。これは。

 もう何度目になるんだろ。
 この朝飯にカロリーメイトっての。。。
 まあ大量に持ってきてて良かったわい。
 これはこれで良い思い出である。かもしれない。


・ひたすら漕ぐ

 徳島(市街)まで残り68kmの看板を前に

 高松市街からJR高徳線を横目にひた走る。
 ず〜っと大通り沿いって事もあり、歩道も完全で朝は交通量も少なく、順調に距離を伸ばす。
 疲れが多少あったけど、道が平坦なんであまり負担は感じない。
 あとなんつーか。
 身体の方が、このチャリを長時間漕ぐ、という行為に段々と慣れてきたような気がする。
 まあこうすれば疲れにくいな〜、って漕ぎ方がわかってきたのもあるけども。

 1つは一定の周期(30分くらい)でペダルに乗せる足の部位をそれとなく変えていく。
 つま先→土踏まず→かかと→リピート、といった具合に。
 こうすると、結果的に漕ぐために使う筋肉をまんべんなく分散させる事ができる。
 ような気がする。
 あと、坂道では無理せずゆっくり漕いで進むこと。(か、あまり急坂なら降りて押す)
 その方がしんどいような気はするけど、ここまで百km以上走ってきた経験から言わしてもらうと、勢いつけてエイヤっと乗り切る方が十倍くらい疲れが早くきますな。
 体力が満々の時、もしくは移動距離が数km程度って時なら、別に気にする程の事でもないけれど。

 まあ、ママチャリでなくちゃんと変速機(ギア)のついてる自転車で旅するなら、あんまり気にせんでもいい事ですが。。。


・津田の松原

 本当にただひたすら漕いで出発より3時間
 道の駅「津田の松原」に到着。
 一応緊急時の宿泊地として予定してたとこだったので、休憩がてら軽く見てまわる事にする。

 うーむ。
 と、特になんもない、かな。

 単なる売店付きの公園という感じ。
 しかし休憩するだけってんなら十分ではないかと。
 この像の意味だけは小一時間ほど問い詰めたいところだけども。
 なんの説明もなくただそこにあった像
後日記  あ。
 ひょっとして近くに鬼ヶ島があるとか?

 ならなんで鬼がキビ団子持ってんだ〜


・香川よさらば

 それからまたウン時間、ひたすら無心に漕ぎ漕ぎ。
 するとようやく香川最後の町、大川郡は引田町に差し掛かる。
 ここまでで既に走行距離は約26km。
 多少雲ってはいるけど雨は一切なく、順調すぎるくらい順調な旅程である。

 道はず〜っと国道11号線を行き、坂とかはたまにあるくらい。
 海岸沿いがメインなので磯の香りが非常にイイ感じ。
 そしてとある峠を上り終え、下った先に見えたのが、、、

 徳島看板  徳島看板拡大版

 徳島県の看板だ!!

 ようやくかぁぁぁ。
 高松を出て4時間半。
 ようやく四国最後の県に突入したのでありました。


・事故った車

 見渡す限り歩行者はおらず、道幅も十分に広い。
 なので人の迷惑にはなるまいと判断し、しばらくは海岸沿いの歩道を走る事に。
 んでしばらくは問題なく進んでいたら、直線に差し掛かったところで遠くに黒い物体が見えた。
 なんじゃ?

 どこで事故ったのやら

 事故車ですた。
 そらともかくコイツ完全に道ふさいどるし。
 オイ。
 車と脇の植木の間はとても人(+チャリ)が通れるスペースはなく。
 そして植木には前後を見渡しても道路へ出れる隙間なども一切なし。
 まあ無理矢理植木に突入してなんとか脱出は図れたけど。(植木さんゴメンナサイ)

 ・・・ってこの車どっからここに運んできたんや??
 植木には特に特攻かまされたような跡はどこにも無いってぇのに。
 空でも飛んできたんだろか。

 やるな徳島。


・びんびや

 そこから更に30分。
 辿り着いたのが本日の昼食予定地にして、食い物関係では讃岐うどんに次いで楽しみにしていた「びんび()」であります。

 「びんび家」と並び停まる車達

 おー、相変わらずヒナびとるなー。
 店頭にはよくわからない水槽やら何の関係があるのか不明なお土産物やら一体何屋なのか予備知識がなければ全く正体不明チックなその外観やら。
 しかしどこか懐かしい感じがするのが不思議なところ。

 つか店の前にすんげー車とまってるし!
 駐車場はあるけど満杯。
 まあ徳島を知ってる人なら大概知ってる店で、モロ昼飯どきでもあるからして不思議ではないけれど。
 しかしここでもまたチャリの利点を活かしまくり、サラっと適当にそこらへん無理なく停める。
 店に入ると何組か家族連れが順番待ちしてたようだけども、1人だとそのまま案内されて待ち時間0。
 空いてる席がありゃぁどこでも座りゃぁいいだけの話じゃもんね。

 「びんび家」座敷側  「びんび家」食卓側

 明るい店内には広々した座敷と食堂チックな食卓の並ぶスペースがあり、少人数で特に指定がない人は食卓側にまわされるようである。
 当方は当然食卓側。(以前来た時に座敷は経験済みだし)
 チョイスしたメニューは「海老天定食」(千円也)

 海老天定食(多分←ウロ覚え)

 ちなみにこの写真、撮る前に既に食っちゃってます(汗
 ので天ぷらは何品か少ない状態です。
 だって腹減ってんだもん。みたいな。
 なんだか黄色い液体も見えてますがそれにしても運動の後の一杯の美味い事ったら。もう。
 それに旨いメシまで付いてたらサイコーですな〜。

 天ぷらは揚げたてサクサクでツユにつけて食べるのでありますがこれがウマー。
 味噌汁も昔はもっと細かくそれでいて磯の香りが濃かったような気もするけど十分にウマー。
 昔ここに来た知人によると、この味噌汁飲むためだけにでも行ってもイイとおっしゃっておりました。


・大鳴門橋

 程よく酔った状態で、またママチャリと共に国道11号線をひた東へ。
 (世間一般では飲酒運転というそうな)
 30分程して見えてきましたのがこちらの鳴門の大橋であります。

 小鳴門大橋

 でけー。
 最初これが「大鳴門橋」か!と思って写真撮りマクってましたが地図をよく見るとこれは「小鳴門大橋」。(名前ややこしーぞー)
 「大鳴門橋」を見るにはこの「小鳴門大橋」か隣の「小鳴門橋」を渡った大毛島の向こうに行かないと見れないようであります。(地図参照)
 まあ事前に地図さえ頭に入ってたら「小鳴門新橋(地図)」から島田島を回って「大鳴門橋」を見てから鳴門入りするのもありだったな。

 ちなみにこちらが「小鳴門橋」。

 小鳴門橋

 ・・・まあ別段載せんでも良かったような気もするけどせっかく撮ったので。
 しかしこの周辺の車の混雑具合ったら、今まで回った四国中では一番かもしんない。


・鳴門駅

 JR鳴門駅すぐ前

 特にキツい疲れもないまま、無事JRは鳴門駅に到着!
 久しぶりに見る鳴門駅は以前来た3年前とほぼそのまんまな印象で、向かいにある不気味な迫力ある建物も健在で、時間の流れを感じさせない懐かしい雰囲気がありますな。

 なお、このJR鳴門駅。
 地図をぱっと見ると明石から直で行けるような感じもしなくはないのですが、実は全然そんな事もなくて。
 遠く岡山から瀬戸大橋を経て香川(高松)を経由し、大阪からだと3時間近くかけてやっと辿り着けるという。
 (まあ普通は高速バス使いますが。値段も半分くらいだし)

 お陰でここをチャリで渡るのにどれほど知恵を絞ったか・・・。


・れおななさんちへ

 でこの後は事前に連絡とってた れおなな さんちへGo!
 今までも何度かお邪魔してるので地図さえ見ずにたどり着く。
 数年振りに訪れた れおななさん邸は・・・全然変わってない。
 いや勿論イイ意味で!
 うちはというと年々ホコリと水汚れ(カビ?)が目立ってきたり家の周りにガラクタが延々増えてきたりで新築の面影が破竹の勢いで減少しまくってるですもんで。

 久し振りにお会いした れおさん ななさん ご両人も、ほとんど変わってない。
 な「おひさし〜」
 の「おお〜、変わってないですな〜」
 いや心持ち れおさん はオッサン度が上がったような気もするけどコレはお互い様なので(笑
 それにしてもアミーゴオフ会で初めてお会いしてからもう3年半か〜。
 それもこれも考えると、ここまでホント長い道のりだったなあ、、、しみじみ。
 ってまだ大阪までの道程が控えてんだけども。

 駐車場の隅に我が愛車を置いてもらい、とりあえずお家でゆっくり一息。
 どころかいきなりゴロゴロする。
 ワタクシ、ヒトの家行って遠慮する、というアビリティにちょっぴり欠けてるのでここらへん将来の改善事項として前向きに検討しとこう。


・阿波踊り

 まだ夕方までにも間があるので、近所のスーパーでお買い物へ。
 海を渡ってきたとは言え同じ日本、置いてる物に違いはあまりないですなー。
 しかし百円SHOPは今や全国どこにでもあるんやろね。(でもここまでの道中ではあんま見かけんかったような)

 その後は徳島の夏と言えばこれ、「阿波踊り」を れおさん の案内で堪能しに行く事に。
 車で近付くのは不可能、って程ではないけど普通にヤメといた方がイイとの事で電車でGo。
 車内はえらい人手で、今までこの地域にこれだけの人数の人間が住んでるとは思ってなかった(失礼)んで驚いた。
 揺られ揺られて辿り着いたは徳島県は徳島市、「阿波踊り」のメイン会場のある徳島駅。

 JR徳島駅おりてすぐ

 すげー、ひらけてるー!(大失礼)
 しかし空はあいにく過ぎる曇り空・・・。
 昼間は晴れ間も見えてたんだがなあ。

 地元民にして勿論この阿波踊りに参加した経験もある れおさん の先導により、もっとも密度の濃い点を目指して新町川方面へ早速移動を開始する。

 始まる直前の風景

 うーん。
 熱気むんむん、これぞ祭りって感じのワクワク感がたまらんですな。
 若い娘いっぱい、ついでどこもかしこもカポーもいっぱい!(涙
 踊り子さんがこれまた見学者に負けないくらいの数でそこかしこにいて、ワーっとそこをわけいって進んでいくのがこれまたなんとなく楽しい。

 まだ陽も残ったままで、開始までには時間があるとの事。
 で、それまではこの何件あるのか数える気にもならないほど膨大な数の夜店を攻める事に。

 川沿いの夜店1 川沿いの夜店2

 なんか川の上に浮き島まで出してるし!
 屋形船みたいなのも何艘か出てるようで。
 食べ物屋がやはり中心で、中にドラ○もん等のキャラクターをデザインしたカステラ屋みたいなのもあったり。
 これがかなり印象的なお店で、「あそこがやっぱり気になるなあ」と会場の端まで行ったところで二人して気になりだし、ここらへんだったよなーってところを何度も手分けして探しまわるも、二度と見つけられんかった。。。
 そう、とにかくこの「阿波踊り」、かんなり縦横に広いエリアで開催されているのである。
 そういや高知の「よさこい祭り」もそうだったなあ。

 クロネコヤマトの阿波踊り隊

 そしてその至るところで様々な格好をした踊り子さん達が阿波を踊っていうという。

 しばらくして、その中でもメインとなる会場みたいなところがあるという事で、そこに二人で陣取った。
 道路の両側に椅子が階段状に設置され、その前を次から次へ「阿波踊り」の人達が踊りぬけて行く。

 観賞席

 これはイイ眺め〜。
 何より座りながら見れるのが一番のポイントですな。
 雨降りまくりだったけど。

 途中から更に雨足が強くなりだしたんだけども、それでも踊り子さん達の勢いにまった変化がないのは恐れ入った。
 しかしこの独特感溢れる阿波踊り。
 高知の「よさこい祭り」で見た悠然とした踊りとは全然違うし、香川は高松の高松祭りのステージ上で繰り広げられてた普通の盆踊り風な踊りともまた違う。
 四国の中だけでもこれだけ特色ある祭りがあるってのは純粋に羨ましい。

 観賞席

 ってよく考えたら、はからずもこれで四国4大祭りのなかの3大までをこの4日間の間に堪能できた事になるではないですか!
 しかもこの「阿波踊り」は れおさん による案内でほぼイイとこは網羅できたような。
 感謝!


・夜店と大判焼き

 夜もふけ、帰る段になって結局夜店でなんにも買ったり食ったりしてない事に気付く。
 つかなんか一個くらい買っても晩飯に影響もないっしょう。
 って事で「バクダン焼き」なるナイスネーミングな巨大たこ焼きに挑戦してみた。

 夜店「元祖バクダン焼」  これがバクダン焼らしい

 あっちーーーー!
 でもウマーーーー!!

 その後は見物客と踊り子さんとでごった返す遊歩道を駅に向かって引き返す。
 ここでも写真を撮りまくるも全部ピンぼけ・・・。
 手ぼれ補正の付いたデジカメ欲しー。

 大判焼「あたりや」作成風景

 途中にあった大判焼屋「あたりや」で店員さんが1つ1つ機械を駆使しながら焼いてるサマをトランペット欲しがる黒人少年よろしくじぃっと見てたら
 れ「これ買って帰りましょうか?」
 オオなんて優しい人!
 連いていこう、、、と思った。
 家まで。


・焼肉

 れおななさんちに戻ると、既に夕食の用意が整えておられました。
 焼肉焼肉〜〜〜。

 阿波 うず潮 ビール

 んでコチラが徳島特産『阿波うす潮ビール』であります。
 これがンまい!
 苦味が強くなくて飲みやすく、フルーティーな香りなんかもして非常に後味もよろしくて。
 何よりやっぱ焼肉とビールの合うこと。
 なんか何日か前にも食ったような気がするけど気のせいにしとこう。
 つかやっぱ人とそして会話しながら食べるのって全然別格ですな。

 ここでじっくり れおさん ななさん とじっくりお話する事もでけた。
 色々あるんだな〜って事と、ここまでの道のりですら色々あったんスよ〜って事と。
 いや大変楽しい夜でありました。

 例によって気が付いたら寝てたけど。。。



 この日の走行距離 : 約 64 km


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