【 7日目 】 : 徳島 〜 尼崎 (兵庫)
・恒例の
目が覚めるとそこは、、、
ザー。
四国の朝は雨しか降らんのですかっ
しかし天気予報では昼からは晴れるとの事。
ほんまかいぃぃ。
まあ今日も含めて夏休みはまだあと三日もある訳で。
まだもう一日くらいは余裕のない事もないけれど。
その日の朝は れおさん 手づから作っていただいた朝食を頂く。
写真は撮り忘れたけどホクホクと旨し。
しかしこのまったり加減、、、
イカンこのまま甘えてると仕舞いにココの子になってしまう!
て訳で、天候さえ回復し次第極力旅に戻るよう決意を新たにする。
ともあれ昼からの出発に向けてぽつぽつ準備をしだす。
すると ななさん から預けていた選択物が洗って干されて帰ってきたよ!
おおホンマに重ね重ねありがとうございますぅぅぅ。
というか人の奥さんにパンツ洗ってもらって大変非常に申し訳ないっす!
・チャリ搭載
昼にはまだ時間があったけども、それでも徐々に雨が止みだしてきた。
んで身辺もほぼピカピカになった(お風呂もお借りした)事だし。
ホントに車にチャリが乗るんだろうか?を検証し始める事にした。
とりあえず車のトランクにえいやっとそのままの状態で載せてみると、車体の半分がなんとか収まってるだけで、到底この状態での運転は望めそうにない感じ。
つか落ちそうで普通に危ないし。
そしてなんだかんだ試行錯誤の末に辿り着いた境地がこちら。
外せるもん(カゴ,サドル等)は全て外しーの、動くところは全てテープで留めーの。
最後に牽引用のフックに紐を通し、トランク全体をくくって留めてでようやく完成!
といってもチャリンコの解体以外は れおさん にやってもらって俺はほぼ見てるだけだったけどっ。
いやほんと重ね重ね。。。
・御殿堪能
お昼前になり、雨もとうとうほとんどやんだので、いよいよ出発という事に。
それまではTVまったり鑑賞モードで、そろそろだろうと感じる頃に誰ともなく座から立ち始めておりました。
3人+チャリの乗った車でいざ大鳴門橋突破へ!
途中、ここは見ておかねばって事で豪華な鳴門リゾートホテル前を通り、大塚美術館の方にある橋へ向かう途中にある、かの大塚製薬の保養所と言われている大塚潮騒荘(通称:大塚御殿,俗称:略)を拝見する。
しゅ、趣味○ぅぅぅ。
なんか竜宮城っぽいというかそれを模したなんたら博覧会の作り物っぽいというか。
地元でもここは評判だそうでって一体ここに泊まるってどんな気持ちなんだろう。
つか写真撮ったら肝心の建物が写ってなかった!
本来は観光スポットではないようで、あまりここをじっくり撮影してるとなんか警備員が飛んできそうな雰囲気だったので致し方なし。
・大鳴門橋突破
鳴門北ICから神戸淡路鳴門自動車道(ちっとは縮めろよ>名前)へ上がり、目指すは車で渡る以外に一切スベがない橋「大鳴門橋」。
おお渡ってる!渡ってるよ!!
あれほどこの旅で一番苦悩した難関ポイントを今乗せてもらって無事突破できてると思うとちょと感動。
で距離的には車だとほんとすぐ、10分くらいで橋を渡り、その渡ってすぐの所にある淡路南パーキングエリアに到着した。
早ーい。
パーキングについて軽く休憩した後、早速バラバラ状態だったMyママチャリの組立作業に入る。
数分で作業を終え、二日ぶりに荷物を載せて万全の出発体制へ。
この2日、存分に鋭気を養わせて頂いたので体調も万全である。
れおななさん に感謝と別れを告げて、ここに徳島から淡路までのチャリ旅に復帰したのでありました。
ほんとにどうもあんがと〜です!
ちなみにTOPの写真はここで撮ってもらったものであります。
なんと500枚以上写真を撮ったにも関わらず、自分が写ってるのはただこれ一枚だけという。
なんでだろ?
いやどうでもいいんだけども。
・淡路攻略
この淡路南パーキングエリアにはインターチェンジも併設されていて、車は当然そこの料金所を通って降りないと行けませんが、徒歩あるいは自転車であればレストハウスの南端からちょっとした柵を越えれば簡単に下道に出る事ができます。
というか出ました。
まあ多分おそらく従業員さん用の道なんだろなーと思わなくもないけども。
降りてすぐの道を左(南)に回り、「うずしおライン」と呼ばれる道から淡路島の北端まで通じる国道28号線を目指してひた走る。
この「うずしおライン」は結構な上り坂が続き、オマケに側道のはばもあまりなくて(チャリダーにとって)褒められた道ではないんだけども、とにかく交通量が少ないのでイイ。
それに景色も結構イイし。
ただ車だとあっつー間に通り過ぎるようなところではあるけれど。
小一時間ほど走って国道28線に出る。
道も広くなって普通に市街地のちょっと郊外っぽくなってきたので、一旦休憩して日焼け止めを塗りまくる。
別にお肌の為とかでなく、焼け過ぎるとマジで行動に支障がでまくるからで。
なんせこれまでの経験から、少しでも日焼けして軽い痛みやツッパリ感が出るとそれだけで速度が落ちるんである。
もし焼け過ぎてシャワーも浴びれないような状態になれば、それは行動できない=チャリに乗っては帰れないという百害あって一利ない状態になる事と同義だと思う訳ですよ。
まあどうせ百円均一で買った日焼け止め(でも効果は十分でした)、残してもしゃーないのでどうせなら使い切って荷物を少しでも減らそうという意図は多分ではないですがありましたが。
・島南部
ひらすら漕ぐ。
途中お昼の時間になったけども、特にこれといった食い物屋さんがない・・・。
というかここらへんは完全に調査不足で、何があってどこで食えるのか全然知らなかったという。
コンビニで適当にパンを買い、後はカロリーメート(まだ余ってる)を口にしながら黙々とママチャリを走らせた。
調べてないという事は、ここに寄るべき何かがあるかも調べてないという事で。
予定では淡路島はただ抜ける事しか考えてなかったのであるりました。
(あとで調べたら結構な食材があって阪神大震災の資料やら展示やらもあって有意義そうではあったんですが。残念)
マジで進む事以外には何もする事なく走らせる。
道が結構広めで、ところどころサイクリングロード(自転車専用道)も整備されていて、ほぼ平坦な道を快適に迷うことなく道なりに進めた。
いい感じー。
で上の写真で遠くに小さく写ってますが、同じチャリダーがたくさん。
明石〜淡路島間はフェリーが通ってるので、淡路島まで来てぐるっと一周するサイクリングしてるそうな。
大鳴門橋を通れるようにすりゃあ、これらの人達が四国まで行くのにねえ、、、勿体無い。
・変な仏像
縮尺:1/1,700,000
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国道28号線に入り、南淡町から美原町を通り、やがて洲本市の市街へ。
そこから海岸沿いに厚浜をまわり、津名町に入る。
この間約30km。
なんも目え引くもんはないねえ。
ちと寂しい。
海沿いは基本的にいい景色なんだけども。
淡路島の北端、淡路町の岩屋まであと10数km。
遠くにボンっと変な建物が見えた。
近付いてくとますます変な建物っつーかデカい像のようである。
『世界平和大観音』と言うらしい。
てかなんつー妖しいオーラをビシバシ放つ素敵建造物である事か。
何かしら魅入られるような不気味さを漂わせ、なんか近付くとマジ帰れなくなるんでは?な気がなんとなくしたんで軽く近寄って見るだけにする。
すげーよ。
やるな淡路!
しかし地図にも載ってないってのはこれ何か呪いでもあ(略)。
ちなみに道を挟んだ向かいにもこんな素敵建物が。
やるな淡路!
・たこフェリー到着
変なシリーズのある東浦町から淡路町へ。
フェリー乗り場のある岩屋というところに近付くにつれ、段々と港町っぽい雰囲気が強くなってきた。
岩屋の役場に着くとここら辺りがまるでフェリー乗り場のような雰囲気なのでありますが、全然違うので同じようなコースをたどる方はご注意を。(散々ここかと思って探し回って時間を無駄にしまくった人より)
数分後、その岩屋漁港より砂浜を挟んだ隣にある、フェリー乗り場がある岩屋港に辿り着いた。
時刻は既にPM4時半。
昼からずぅっと走り詰めでさすがに疲れがキテきたところ。
さて今日はこのままここらへんにテント張って一泊するか、それとも明石まで行っちゃうか。
・・・まだ陽は高いし足ももうちょっとは行けるかな?
数分悩んで出発時刻の迫ったたこフェリーにあわてて乗る用意をする。
一応車両という事で車と同じ列に並んでたんだけども、すぐに係員のおっちゃんに「前に行くよう」指示された。
前に行くと車の方はえらい台数並んでて、既に満杯状態でこれは次の便待ちの列だったらしい。
んでチャリンコは関係なしって事で同じ窓口でさっくり乗船券を買ってサクっとフェリーに乗り込んだ。
ちなみに大人一人320円、自転車一台200円で合計520円。
安い〜。
・明石大橋くぐり
船内は売店あり座るところもいっぱいありで普通に快適。
でも何より見所は甲板でありますよこの船は!
い・い・な・が・め〜。
天気はちょっぴり悪いけど。
でもこのアングルから見るにはこの船に乗るしかないんであるですよ。
特に明石海峡大橋の下をくぐり抜けた瞬間には、甲板にいた客(俺含む)から感嘆の声が上がった程で。
まあ船に乗ってる時間はおよそ30分ほど。
あれっと思ったらもう明石に着いてるってな感じではありますが。
しかし短いながらも味わいある船旅でありました。
何より同じチャリダー(チャリンコで旅する人)も何台か乗り込んでたし!
ようやく仲間に巡り会えたようで、会話とかはなかったけどなんとなく嬉しかったであります。
・明石焼き
明石に着いたらもうそこに行くっきゃないだろ。
という事で船を出て速攻で明石焼き(ここ明石では玉子焼)屋「きむらや」へ!
もう何度も来てるけど相変わらず人が並んとるなあ。
しかし明石焼きしかメニューはないので回転もすこぶる早い。
持ち帰りだけの客も並んでたようで、数分ほどで店内に入れた。
まあ一人なんでどんな席にでも座れるってのが大きかったけども。
席に座って店員のお姉さんが注文を取りに来た。
「玉子焼き一人前と、、、瓶ビール!」
これでほぼ毎日ビール達成。
ウウウウマァァァァァ!!
てかエビスだよエビス!
それにしても店のお姉ちゃんが親切だ。
食べ方から何から丁寧に笑顔で説明してくれはるんですよこれが。
んで食べてる間、一人のおっちゃんが来て相席になったんだけども。
そのおっちゃんにはそういった説明は一切なかったんだよなあ。
店を出る時もわざわざ入り口まで見送り?に来てくれたし。
惚 れ ら れ た ?
まあ勘違いでも、ちょっとくらいそんな夢を持ったっていいじゃないか!
と思いつつもまたもう一回絶対来ようと胸に誓い、明石の地を後にしたのでありました。
・虎へ
時間はPM5時半を回ったところ。
西宮にある阪急今津駅までおよそ40km。
間に合うか?
そう、くしくもこの日は東京ドームで阪神vs巨人戦が繰り広げられている日であり、目的地である阪急今津駅には伝説ってほどでもないけどかの有名な阪神党ご用達の居酒屋「虎」があるんでありますよ!
行ってみたい。是非行っときたいっ。
て事で後先考えずにひたすらママチャリを進ませた。
神戸市は垂水を抜け、国道2号線から長田を通り、JR神戸駅を過ぎて元町へ。
神戸元町中華街、非常に非常に立ち寄りたかったけどもここは既に到達済み。
という事で立ち止まる事さえなくチャリンコは三宮を突破して住吉へ。
ここらで壊れそうになるくらい足に疲れがきはじめる。
でもあとちょっと、もうちょっとだ!と自分に言い聞かせ、ほか余計な考えが浮かばぬよう無心でペダルを漕ぐことだけに集中。
しかし道が平坦であるってだけでどれほどチャリで進みやすい事か!
ビバ市街地。
山間部を縫うように走り抜けた時に比べれば笑うくらいに快調である。
んで明石を出てから3時間。
ほぼノンストップでやっとこさ、夢にまでは見てないけど一度は絶対来て見たかった居酒屋『虎』に辿り着いた。
足ガクガクで気ぃ抜くとそのままストンと垂直にこけそうな状態ではあったけど。。。
・居酒屋 虎
着いたはいいがまず入るのに躊躇する。
入り口はこじんまりとしてんだけども妙な圧迫感というかプレッシャーが。
確かに阪神は好きだ。
甲子園にも何回か行ってはいる。
しかぁし、昔の選手の名前とかあんまし知らないし、今選手の応援歌も全部歌える訳でなし、何よりディープなファンに囲まれるってそれがしかも阪神ファンであるって事がひっじょーに心にのしかかってくるんでありますよ。
ともかくここまで来た以上、入らない選択など有り得ない、と至極当然の結論なんだけど出るまでに10分くらいの時間をマジ要した決意の後、ままよっと店の中に入ってみた。
店内はカウンターだけの、外見どおりのこじんまりとした感じ。
まあ中に陣取ってる人々は間違ってもこじんまりとは程遠かった訳ではありますが。
さすがに奥まで行くのは抵抗があったんで、入ってすぐの席に陣取った。
隣には見るからにベロベロに酔っ払ったおっちゃんがいたけども、反対隣りには二十台半ばくらいに見える二人連れのおねーさんが居たのでまずヨシとする。
数台のTVが設置され、試合は伊良部の先発で既に半分の回は過ぎで負け負けの模様。
んで結局最終回まで巨人の上原から一点も取れずに試合終了。
最後金本に痛烈な当たりがあった為、そこだけは異様に盛り上がったんだけども。
ちなみにここではほぼ甲子園と同じような応援が繰り広がられておりますよ!
試合が終わるまでは店員もテキトーに注文さばいてる感じで、こちらも飲むのと観るだけに集中してるので問題なし。
ただ隣のベロベロおやじが執拗に安いウンチクたれてうるさかったけどもほぼ耳スルー。
二人組のねえちゃんズは途中まで律儀に相手してたようで、明らかにその話の通じなさ(大体こうゆうおっさんは人の話しを聞いてない)に苦笑レベルが上がりつつあった。
でそこを完全に分断する事に成功し、以後はひたすらこの京都から来たというお姉ちゃんズと楽しく会話を交わせる事に。
店員「今日はあいにく負けてしまいましたけども、一曲歌いますんで応援よろしくー!」
ここから六甲おろしや各選手の応援歌、そして巨人を皮肉ったパロディー演歌までこれまた歌のうまい店員によるカラオケ大会がひらかれた。
もちろん客の中にも歌いたい者がいればという事なので遠慮なく六甲おろしをチョイス。
ビール飲みすぎたせいなのかこの場の雰囲気なのかノドが痛くなるほど熱唱させて頂きますた。
楽し〜。
なお、店内には応援グッズ各種が大量に確保され(ハッピまである)、完全に手ぶらで来てもOKなようになっとりますですハイ。
料理の方はごく普通。
メニューの名前が秀逸なのでこれはその目で確かめた方がいいかもしれません。多分。
ただちょびーっと値段は高めではあるけれど。
(まあでもびっくらこく程ではないが)
んでなんかTVのクルーが来てて阪神の1ファンとしてインタビューされてしまった。
まあ先に当然のように隣りのお姉ちゃんズにも先に聞いてたので、どう考えてもTV的にそっちを採用するだろ、っと思ったので言いたい放題言ってみた。酔っ払いパワーで。
今日は負けたが今年は絶対優勝だ!とか、でもダイエーが相手になるのは嫌だなあとか。
勿論後日見たところ影も形も電波にのってはいなかったけど非常に思い出に残る出来事でありました。
・尼崎へ
お姉ちゃんズに見送られ、なんとかちょっとは回復したあしで本日の宿泊予定地、尼崎を目指して出発する。
自転車で淡路島から来たんよ〜とは話してはいたけども、まさかママチャリとは思ってなかったようで最後しきりに関心されましたよ。
ならこのままドライブにでも、、、と誘う訳にはいかないのがちょっぴり欠点だな。
ゆっくりゆっくりと西宮から甲子園近くを通って国道2号線を尼崎へ。
その間約7km。
もし今度があれば最終日以外は絶対にこんな無理はしないと心に誓う。
車はあるけど歩道にひと気がほとんどないまま、午後11時半、尼崎のJR尼崎駅近くにある健康ランド『あま湯ハウス』に辿り着いた。
それにしてもつくづく、旅の前にちゃんとこういった宿泊可能なところをピックアップしておいて良かったよ。。。
既にこんな時間なので、中にはお仲間というか似たような目的の人達がいっぱいおりました。
もう至る所で寝てるのな。
階段からソファーからベンチからはたまたマッサージチェアーまで。
レストルームはもう満杯状態。
一応温泉に入ってゆっくりしてから寝床探し。
荷物はギリギリでロッカーに押し込めれたので、手ぶらで気軽にそこらへんの床で寝ることにした。
屋根があって雨風の影響がなければ、今やどこでも眠れるぜ!
まあそれが人としてイイ事なのか終わってるっぽい事なのかは考えない方向で。
で多分ほぼ数分後、夢すら見る事無く見事なレム睡眠状態に入ったのでありました。
この日の走行距離 : 約 105 km
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