3日目 】  : 甫喜ケ峰 (高知)美濃田の淵 (徳島)
・朝

 2日目出発直後

 四国の地で初めて迎える朝は、またまた曇り空でした。。。
 雨降りそうな程でこそはないけれど。

 朝起きると身体がゴリゴリと要所で痛む。
 床が板張りなので多少は仕方ないとはいえ、ちゃんとマットは引いてたんだが。
 てどうもこのホームセンターで買ったマット(580円!)が全然全く弾力性というものに皆目乏しく、身体の出っ張ったところだけが痛くなったっぽい。
 幸い筋肉痛はほとんどナッシィング!(そらまあまだ全然無理しとらんしなあ)
 で、もっとしっかりした敷物でもあれば良かったんだろけどもこのママチャリにこれ以上荷物を載せられる余地も到底ないんでどうしようもないか。
 その代わり収納性にはかなり優れてて何よりカにより安かった!ので文句はつけられんし。
 けどやっぱシュラフはあるに越した事はないよなぁそんな金なかったけど、と思った朝でありました。

 しかし人生初の“一人de単独テントで就寝”って事態に直面したにしては結構大過なく過ごせた方でないだろか。
 季節的に蚊の襲来などにも備えて電池式蚊取り線香しかもかなり長時間タイプを用意しておいたんだけども。
 全然そんなものに悩まされる事も皆目なく、むしろあまりの静寂に軽く怖さを感じたくらいでありました。

 トイレに洗顔しに行くと、どうも寝てた深夜の間に利用者が増えてたようで、幾つか見知らぬテントが増えてるようで。
 やはりほとんどバイカーみたいですな。
 てか夜中にあんな山道を車かバイク以外で通行なんてほぼ不可能ってか死にダイブに近い行為だわなあ。


・干物

 んでそこら辺の人々とも特に交流があるでなくすんなり朝の用を済ませ、テントをさっさと片付ける。
 あー、一度家で組み立て&収納を練習しといたのが効いてるわー。
 が問題が前夜に干しといた洗濯物
 全然乾いてねぇし・・・。
 やはり深夜に干し始めて朝には乾いてるかなーってのは虫が良すぎたか。
 つーか!
 むしろビショビショになってんすけど?!
 ・・・雨降った形跡はないんでおそらく夜露だか朝露だかにヤラれたんだろなぁ。きゅぅ。。。
 まさか洗濯物干しといて、取り入れる段で搾ったら水がじゅわっとにじみ出るくらいに水浸しになるなんて夢想だにせなんだわ。
 コレ以後洗濯物が簡単に乾くなんつー甘い期待は軽々抱かないよう心得る事に。
 昼間干すんならそら当然イケるだろけどそん時分は走り回ってるからなぁ・・・。

 ともあれ少しでもなんとかする為に、荷台やら前カゴやらにぶら下げられる限りの洗濯物を取り付ける。
 さすがに下着類はヤメといたけど。
 それでもなんかコ○キみたいな装いの香りがするが気にせずGO!
 なんせ洗濯する事を前提に服も下着も最低限しか用意しとらんユエ致し方なし。
 ましてこの先山中を走ってる限りコインランドリーなんてある訳もないと思ったので。(実際一度も見かけずですた)


・出発

 2日目Map

 甫喜ケ峰のキャンプ場を出て、坂道を下って例の喫茶『さち』の前を通り、元の32号線へ戻る。
 ちなみに『さち』はまだ閉まってるようだ。
 ってこんな所で朝の7時から店開けたところで誰も客来る訳ないわなそら。

 結構歩道も整備された街道をちょっと進むと、上に反対向きに甫喜ケ峰森林公園への案内板が吊ってあった。
 反対側(香川→高知)からにだけ案内してんかい・・・。
 高知側から来る奴はそんなにいないんだろか?
 まぁ無事見つけれた限りはもうどうでもいいんだけども。

 朝飯食う気力がなかったが何かハラに入れとかんとマズいし保たんだろうと思い、カロリーメイトを食いながらママチャリを漕ぎ進める。
 ここから本日の目標地「美濃田の淵」(徳島県三好郡三好町)までは穴内川→吉野川と繋がる2つの川に沿いながら、ひたと進めば分岐もなく着く予定。
 んでここからの道のりは結構楽でありました。
 なんせ昨日と打って変わって坂道が少ないのなんの!
 所々では多少あるものの、それもなんとかママチャリ(無変速)でも走破可能なレベルだし。
 サスガに全ての道路に歩道が整備されてる訳ではないものの、路側帯はまぁまぁ幅が取られててホント昨日と雲泥と言って良いくらいにマシな道程でありました。

 で高松まで100km!


・大杉

 周りの景観が次第に山深くなってしばらくすると『大杉』なるところに到着。(上の地図で言うと『大豊』のあたり)
 なんか観光地っぽい感じがし、人影も2〜3人ながらもチラホラと見えるでないですか。
 う、動いてる人間がいるよーっ、みたいな。
 ここに来るまでに見た“人”ってのが“車に乗った”が付く状態の人ばっかりだったので結構新鮮な気がしますもんですな。
 でそれはともかく、なんでもここには地名通り日本一の大きさの杉がある、らしい。
 はて?TVでそーゆーのはもっと北陸の山奥かどっか人のいない島にあったような気がせんでもないんですが。。。
 大杉  道の駅「大杉」の脇にある坂を登り、しばらくすると確かにデカい杉らしいものが見えてくる。
 しかし昨日から漕ぎっぱなしで今日も朝からこの急坂に挑むのもかなりしんどいもんがあるな。
 まあ普通ここまで車で来るもんなんだろうけども。

 近付けば近付くほどソレのまあデカい事っ。
 それにスゲー存在感っつーかオーラみたいなものが漂ってる感じがするし。
 ただ普通の民家の合間にある細い舗装道って感じ(そのまんま)のとこなので風情とかはあるのかないのか微妙ですが。
 そこから更に近寄ってみて始めて判明した事実が。
 間近で見るのは有料(大人200円,子供100円)だそうな。
 じゃええわ。
 貴重な軍資金、ここまで来てやっただけでも大概なのに見て腹の膨れる訳でもないものに金は出せん!
 てな経緯で撮った写真は上記のような遠望からのショットとなった訳でした。


・高知脱出

 その後も30分に1度程度の休憩を挟みながら、ゆっくりと北へ。
 しかし景勝地で有名な大歩危にまだ至ってないとはいえ、ここらへんでも十二分に景色の綺麗な事!
 こらマトモに撮ってたらデジカメのメモリなんぼあっても足らへんよなぁ、とマジ思たくらいで。
 まあ同時にこの時ほど自分の写真撮る腕の無さを悔やんだ事もないけどもっ。

 どっかの橋より吉野川を臨む  深い山間から見える天地

 朝出発してから既に約2時間。
 雨も降らず、暑いには暑いけど日陰も多くスゲー順調。
 これまでの休日等で、片道2〜3時間で着ける所へは普段から極力チャリで行くようにしていた成果か、疲れも特にそう目立ったものでもないし。
 午前中までにかなり距離を稼ぐことができやした。

 アーンド今日だけで既に今の時点で40枚近く写真も撮った。
 容量的にとても全部載せきれないのが残念。
 なんか途中で川でボートに乗ったりカヌーで急流を滑るように下ったりしてる集団を発見。
 青春しとるのぅぅぅて感じでちょっと羨ましい。。。

 急流下りを楽しむ人々

 橋を渡り、トンネルを抜け、適当な廃屋等を見つけてまったり休憩、を繰り返す。
 ちなみにここにも不況の影響か無謀な計画だったのか、廃墟と化したレストランやら橋脚だけしか残ってない鉄橋やらをチラホラと見受けれました。

 廃橋  廃レストラン(こーゆーとこで人知れず休憩 (´ー`) )

 うーん。でもどれもビシバシなんかクるもんがあっていいねえ!
 車で来てたら一々こんなもんがある度に停まってらんなかったろうなあ。
 まあ車乗っててそんな事したいなんて普通思わんだろけど。ただ通り過ぎるのみで。

 更にそこから30分、大歩危まであと14km(道路標識より)の時点でとうとう徳島県(山城町)に突入!
 香川県は高松まであと83km!!
 ここから俄然ペースを上げて漕ぎつづけ、もう1時間後には今日一番の目的地の1つ、『大歩危』にやっとこさ辿り着いたのでありました。


大歩危(おおぼけ)到着

 まず目に付いたのがとにかくスゲー人・人・人!
 それに合わせて車の台数も多い事多い事。
 バスもこれまでで一番の数がここらへんに集結してたんでないだろか。
 途中『ラピス大歩危』なるサービスエリアとちょっとした博物館が一緒になったような施設に立ち寄る。
 この施設の中から眺める吉野川は一見の価値があるくらいに見晴らしは良かったんだけども・・・。
 足湯があって期待して突っ込んでみたら全然ぬるぬるでテーブルにあった張り紙によると「土日祝のみやってます」(今日は月曜)だったとか、中にあった石の博物館はやっぱり有料であまり見る気も起きなかったんでスルーしたりとか、名物にすだちアイスクリームが売ってるってんで買ってくってみたらクリームの味しかほとんどせずドコがすだちやねん!と突っ込みたくなったとかあってあんまし思い出には残らない(いや残ってるか)ところでありました。
 まあその博物館、『石の博物館』があるだけに石の装飾品やらお土産やらがいっぱい売っててここで幾つかお土産を買えたのは良かったけども。

 ラピス大歩危からの眺め  何故に地球が?

 ただ施設内にソファーやらの座ることなどは結構充実してたんで、しっかりと小休憩はする事に。
 これからまだまだ日も高くなり、それにつれて気温も上昇しつつある頃だった。


・温泉

 『ラピス大歩危』を出てちょっと行った頃。
 とりあえず事前調査で入ろうと決めておいてた『ホテル大歩危峡 まんなか』に到着。
 ここだと2日目に高知駅でゲッツしておいた『四国で得するパスポート』のクーポン券を使うと一割引きで入れると言う。
 チャリを玄関脇に置いて中に入り、受付の人に温泉について聞いてみたところ、ちょうど今はお昼で清掃中との事。ヘコー。
 まあでも永遠に掃除し続ける訳でなし、どれくらいで終わるのか聞いてみたところ小一時間どころかもう30分程で終わるそうな。
 じゃーちょっと待って、そんで入れたらピカピカ一番風呂の可能性が!
 て訳でそれまでホテル内で待っていいか聞いてみたら快くOKを頂きますた。
 感謝っ。

 でしばらくはロビーで備え付けの新聞でも読んで時間を潰す事に。
 そういえば俗世の情報に触れるのも何日か振りな訳だなーとしみじみ。
 さすがに2〜3日では大して世の中は変わってないようだ。

 聞いてた通り30分程で清掃が終わり、数百円の入浴料を払って早速風呂場へ直行。
 すると案の定、オール貸切状態
 これなら問題ねーだろって事で湯船撮りまくってみた。

 露天風呂への道  露天風呂with何故か虫取り網  露天の覗き窓からの風景

 お〜、イイ眺め〜。
 下が川だよ川!(吉野川)
 落ちたら昇天確実な高さありそーだ。
 お湯は程よくぬる目でさらっと系。
 丁度今の体調に合っててホっとできて休らうのう。
 どうせ今は陽射しが一番キツい時間帯だしって事で、ゆったりと心と身体の洗濯いたしました。

 ちなみに湯船の脇に立て掛けてある虫取り網ですが。
 湯船にダイブした虫さんをコレで取ってくださいとの事。
 確かにちょっと気がついたら入ってるなー、って感じ。
 周りが山やら川やら自然に囲まれてる分、そういったお客さん(死んでるけど)が入りやすいみたいであります。
 ただ屋内にも湯船があるんでそっちに入り直したら特には無問題。
 店員さんの気配りも細やかでなかなか良かったっす。


・昼食

 ホテルを出てすぐにある、みやげ物屋兼食事処「ドライブインレストラン大歩危峡まんなか」に行ってみる。
 腹も空いてきたのでここでメシでも食おうとメニューを見てみると、値段バカ高っっっ。
 それにひっきりなしに観光バスが立ち寄り、混雑っぷりもえらい事に。
 こら待ってられんはと思い、外にあった立ち食い蕎麦屋で「祖谷そばの天ぷらそば」をGET。
 ついでに中の売店で風呂上りにはこれしかないだろって事で一番搾りもGET!

 ウマー!
 立ち食いそば屋  ビールと祖谷そば

 この祖谷そばの麺がまた極太。海老もデカいっ。
 だけど素朴な力ある蕎麦で、それにダシが良いですわダシが。
 ビールと天ぷらがまたもう!
 しかしオレ、昨日から結構呑んでるような気もするけど多分気のせいという事に。

 ちなみに外でベンチに座りながら食って呑んでしてた訳ですが。
 通行客が見てくこと見てくこと。
 そーかー。
 バスの客はともかく、車で来た人ぁ呑む訳にいかんもんな。
 それに俺だけなんかやたら大荷物だし。
 とりあえずここへもチャリできた利点を満喫する事ができやした。


・すれ違ったチャリダー

 大歩危でかなーりゆっくりした後も、またゆっくりと出発。
 なんせ景色キレーはほんまここらへんわ。
 往く道  下を見下ろすと川くだりなんかもやってたり
 ここだけで一体何枚写真撮った事か。ってくらいに。
 まあその出来の方については置いておいて頂けるとありがたいですがっ。
エメラルドグリーンの吉野川が、また眼下に延々と練り続くサマはともかくいっぺん来たことない奴ぁ来てみろって感じで。
 それに道のほうもかなり整備されてますな。
 だいぶこの辺りはサイクリング野郎についても考えられてるようであります。(歩行者はほとんどナッシング)

 ひたすらひたすらママチャリを漕ぎ続けること数時間。
 この大歩危から小歩危へ向かう道では、平坦な道が多くそれほど疲労が溜まるという事もなく。
 途中、同じようなチャリダーに出くわすことも徐々に増えてきた。
 まあほとんどってゆーかその全ての人が、反対(香川→高知)方向から来る人ばっかだけどさっ。
 おかげで出会いも何もなかったよ。。。
 内訳はロード(本当のツーリング用のチャリ)で6人くらいの団体さんが縦一列に進行してきたり、二人組の外人さんカポーだったり。
 はたまた女の子一人だけで挑んでるツワモノな人なんかもいたり。
 すれ違った瞬間、お互いにっこり笑って会釈する。
 それがこちらの乗ってるブツを見てそうなったのか俺の余りある魅力ゆえなのかは謎。

 途中に迫力満点な釣り鉄橋もあったんで立ち寄ってみた。
 遠くに見える鉄橋  渡った真ん中あたりから端っこめがけて
 周りはカポーばっかだったけど気ニシナイ!
 下見えるとスゲーねー。
 周りは「キャッ怖い♪」とか言ってるけど気ニシナイ!!

 ちなみに香川方面へはここらへん最大の名物「かずら橋」へ向かうルートもあるにはあったんだけども、我が脚力ではまず到底無理と判断。
 なんせ地図で見る限りにおいても山ばっか
 いずれ車乗って隣に座る人ができ次第にでもまったりとまた来る事にしよう。
 いつになるかは神のみぞ知る。


・ローソン事件

 夕方も近くなった頃、徳島県は池田町に入った。
 ここいらで急に町が拓けてきた感じ。
 なんせコンビニの数が今までと露骨に違う。
 事前に特設掲示板にて今日の夜は雨との情報を得ていた(サンクスです!)ので、なるべく早めに今日の宿泊予定キャンプ地である「美濃田の渕」を目指す。

 この頃になると、拓けてきただけあって車の数もそれなりに増えつつある訳で。
 そうなると必然的に排気ガスに晒される機会も増え、ゆえに次第次第と目や喉に痒さや何より渇きのダメージが溜まりつつありますた。
 で、そのケアの為と、途中切れた飲料の補給と目薬の調達を目的として、ある一件のローソンに入った。
 さあ事件の始まりです。
 この旅最大の事件と言っても何ら差し支えないでしょうええ。

 入ってまずトイレで目を健康状態をチェック。真っ赤っか。
 そら異様に目が乾いてたもんな。。。って実は昨日からなんだけども。
 やっぱ眼鏡とできればマスクとかもしといたほうが良かんべかねえなどと今後の事を考える。
 とりあえず今は怪しさ100%になるルックスに危惧してその選択は避けたわけだが。
 ともあれともかくでこのローソン、目薬が売ってやがらねえし。
 仕方ないのでウーロン茶のみ買って他を探すことにした。
 で、レジへ行き、店員のネーチャンに千円札を支払う。
 すると、お釣りが九千八百五十円返ってきた。

 え?

 待て。落ち着け俺。
 マジか?イッツマジコー?
 確かに千円札出したよな?俺。
 てか財布に万冊なんて入ってなかったし。
 いや万冊あるにはあるけど物騒なんで落としにくさ超最優先した全然別の財布に保管してある。うんそれはそのままだ。
 じゃーこのお釣りはなんだ。何かの謝礼か?
 んな訳ねえし!
 でもひょっとしたら間違えて混ざってたのを払ったのかもしんないねそうかもねきっとそうだよねそうなんだ多分おそらく万が一。
 (この間0.3秒)
 その後も陰謀説やどっきり説等々色々様々な考えを考えに考えつつも、足は確実に速度をじんわり心持ち上げに上げつつ店を後にした。

 で、速攻 D A S H !

 区間最高速度のまま走り続け、数キロ先にてチャリを止める。
 疲労困憊の中、改めて財布を確認してみた。
 ・・・・・。
 何故かここで、今日の晩飯はヒトキワ豪勢にしよう!って事が決まりますた(笑)

 人生って 素 晴 ら し い !


・美濃田の渕

 吉野川ハイウェイオアシス  美濃田の渕

 何故か疲れもぶっ飛び、意気揚々。
 しかし刻々と濃くなる雨の匂いの中、なんとか今日の目的地である「吉野川ハイウェイオアシス」にたどり着く。
 「美濃田の渕」はこの「吉野川ハイウェイオアシス」の奥に位置し、川沿いのキャンプ地の事を指すのだそうな。
 で、行ってみたらばそこには“川ぁほんのちょいとでも増水したら終わりやん”みたいな思いっきり川べりの砂浜がそのキャンプ地のようだった。
 こらあかんわ、、、て雨既に降ってるし!
 仕方なく周辺の公園っぽいところを探し回り、なんとか一応天井とは言えないけど無いよりマシっぽいところを見つけた。
 今日の宿泊予定地
 よく普通の公園にあるベンチとその草木で出来た屋根の川沿い版ですな。
 まあ雨が直撃せんだけマシかなあと甘い期待を抱く。

 ともあれ誰かにもし先越されたらこっちは他に行くところも車のように避難できるところもある訳でなし、早速テントを組み立てる事に。
 が、よく考えたら下が余すことなくレンガ作りなんで、ベグが刺さんないではないかっ。
 風もある事だし、テントにどんな応力がかかるかもしんないので、まさかベグなしで済ます訳にもいかない訳で。
 で諦めずに何とかなんないか何かないか周りを見回って探してると、なんと近くの手すりにまるで俺に使って下さいと言わんばかりに有益そうな紐が括り付けられてるではありませんか!
 都合よくぶら下がってた紐
 さっきに続いてココでもマジ?と思いつつホントに紐として使えそうである。
 これを何とか強度の保てる細さに分割し、それを結んで一本の長い簡易ロープに仕立て、四方の柱と本来ペグを取り付けるテントの四隅とを括り付ける。
 テント組み立て中
 紐の長さがそれでも足りないとこでは手持ちのビニール袋を割いて代用。
 こうしてなんとかかんとか一応にでもテントの固定に成功した。
 テント設置完了!
 おー。なんもないとこからココまで!
 これっくらいのサバイバル的な能力が俺にもあったのねとちょっと安心。
 何よりこの旅行の少し前に釣りへ行った際に、ツレから教わってた“絶対ほどけない紐の括り方”がメチャメチャ役に立った。
 サンクス我がツレ!(99.9%こんなとこまで読んでないと思うけど!)


・一人晩餐会

 荷物をテントに置き、ちょいと軽く休憩してから、いよいよ今日のメインイベントに乗り出すことにした。
 ここ「吉野川ハイウェイオアシス」は高速道路で言う処のサービスエリアみたいなとこで、それもかなり大規模な部類に入るとこである。
 つまり、レストランなんかにしてもそれなりの店が構えられていると。
 でそこでは地元の牛をメインとした焼肉なんかもメニューにはあった訳で。
 それを見た瞬間、今日のディナーは決定されたのでありました。(満面の笑みで)

 肉たのみまくり。
 肉その1  肉その2

 勿論何故か単品で名前に「上」がつくのばっかり頼んじゃったよママン!
 定員のおネーチャン(ミニスカおまけにメイドルックでレベル高し)が不審気にあるいは苦笑っぽく見ていくけどさ!
 一人でお店で焼肉なんて生まれて初めてだけれども結構イケるもんだねっ。
 ちなみにお肉はそのレストランのホムペによると“阿波牛”と言うのだそうな。
 uma-!
 でありましたっ。


・就寝

 テントに戻って荷物を確認。
 幾らなんでもこんな妖しげなところに張ってるテントに侵入して物盗ってくヤツもいないだろうと思って多少荷物を置きっぱなしにして出て行ってたのであるが。
 金目の物はないけど無くなるとこれからの生命活動に関わるからなー。
 無事で一安心。

 しかしこの施設とあの荒野の如きキャンプ場との落差は一体。。。
 露天風呂(大人一人500円)とかも完備されてるし。
 結構振ってきた雨の中ではさすがに入る気せんかったけど。
 でもバンガローは見てていいもんだねえ。
 実に快適そうで。
 俺は地べただけど。
 これまた車でも買って隣に(略)
 でもこの場所、トイレも目のまでイイ感じー。
 近くを走る列車の音がちょい気になりはしたけれど。

 なお、この夜は日記書いて即寝。
 明日に備えて英気を養う、、、とかでなくて食い過ぎたは呑み過ぎだわ疲れまくってるだわ何より阪神負けたわ(ラジオで聞いてた)で、気がつけばこのゴツゴツの床の上で死んだように眠ってたのでありました。

 この日の走行距離 : 約 68 km


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