【 1日目 】 : 羽曳野 (大阪) 〜 南港 (大阪)
・出発前
出発の日の朝、意気揚々と目覚め、窓の外を見上げると、、、一面の曇り空。
ま、まあ台風直撃の次の日だしなあと自らを納得させる。
準備は昨日の時点で整え済み。
後は適当な時間にメシ食って出て行くだけにしてあったという。(My人生の旅ん中でこんだけ準備万端で臨んだのはお初かも)
ちなみに今回の旅の為に用意した物は以下の通り。
- テント
- ラジオ
- カロリーメイト
- シート
- ゴミ袋
- 電池式蚊取り線香
- ヘッドライト (両手が自由になる)
- 方位磁石
- 保険証コピー
- ティッシュ
- グローブ (手の保護用)
- カッパ上下 (傘は危険)
- バンドエイド
- ソーイングセット
- 携帯充電器
- デジカメ
- 電池いっぱい
- 筆記用具
- タオル
- 下着
- ねまき(ボロ着)
- 替え着
- 日焼け止め
- スパナ
- 替えバルブ
- 空気入れ
- ドライバー
- 六角レンチ
- セロテープ
- 地図(お手製)
- ロードマップ本
- 参考書
太字は実際使用したもん達です。
今回たまたま使わなかったってだけで、保険証とか持ってった方がいいに決まってるものもありますが。
逆に使ったとは言え段々持ってきた事を後悔した物もちらほらと・・・。(特に暇な時にでも読もうと思てた参考書はそんな余力あるかい!って感じで実に激しく無駄でかつ重い無用の長物でありました)
で、結果
総重量 : 約15kg
持ちすぎ。。。
まあこの重さは後で判明した事ですが。
出発前の時点では、我ながらコンパクトにまとめたなぁと誇らしげに用意を進めましておりましたですハイ。
ちなみに新たに揃えた装備に関しては、その大半を百円ショップで購入したのでそんなに準備に金はかかんなかったカモ。(テント3千円が一番高価)
・出発!
ここ羽曳野から南港までが約20kmくらいで、無理なく行けるペースである「1時間10km」をもとに逆算すると、フェリー出発の2時間前くらいには出発してないといけない訳で。
それから更に切符買ったりメシ食ったりを考えるとそれより+2時間は余裕見てると御の字かなーと計算し、ここではPM2時半に自宅を出発する事にした。雨も降ってなかったし。
出掛けの瞬間。
今ここから旅が始まるのか!等の感慨も特になく家を出て、そのままさらっと羽曳野市を脱出。
なんせ先はまだまだ長いけんのう。
てか乗り物がママチャリだし(笑)
気合を入れてもしょうがないっつーかー。(それで疲れてまうと何処へも行けない)
んで昨日、フェリー会社のネット予約ページが工事中だったせいで、結局チケットが取れず仕舞いだった。
つか工事が終わった頃には全等級の全席が既に埋まってたっつーか。
しかし席はどこでもイイし車でもない以上、「多分イケるだろ」とこの時は安易に考えておりました次第です。
で家を出て小一時間、いきなりそれはやって参りやがりました。
ど しゃ 降 り の 雨。
順調に漕ぎ進んでようやく大阪市内に突入した頃に。
それが南港に着くまでの間、ずぅぅぅっと一向にやむ事無く続き、むしろ進めば進むほど雨脚がきつくなってくばかりという。
もう道中はマジで引き返すかどうかで悩みまくり。
でもフェリーが本当に出るのか、チケットは取れるのか、その確認だけでもしときたい。
何より自分の段取りでフェリーに乗った事ない、本当にそのまま行って乗れるのか?って疑問の解消が一番気にかかる。
ともあれ一度は港へ行ってみて、それらと雰囲気だけでも掴んどきたいなあって思いが強烈にあったんで、ちょい無理してでも南港を目指す事を決意。
平野から長居へ、長居公園通りを西へ進んで南港のある住之江へ。
上だけはカッパは着てるものの、下は着てないっつーか着れるような雨宿りスペースがここに至るまでなかったっつーか。
気のせいか住之江区に入ったあたりから人影もまばらになりーの店も減りーのでゆっくり休めるような所も大阪市内とは思えないくらいに無くなっていきつつあるような・・・。
まあしかし途中に確かラーメン屋の一軒もあったわな〜とそれに希望を託しながら下半身ずぶ濡れになりながらもベダルを漕ぎ続ける。
ラーメン屋の目測を思いっきり誤ってて、とっくの昔に通り過ぎた事に気付くまでは。。。
大阪の最期の日にせめてラーメン食ってからこの地を去ろうと思てたのにぃぃぃ。
・南港到着
雨の中を1時間以上、夏がどっか行ったような寒さも感じる気温の中、ようやく南港はフェリーターミナルに辿り着く。
それは大変良かったんだけどもコトここに至って完璧雨止むてどーいう事じゃー?!>ゴッド
で着いたはいいがここからが問題だった。
俺ってば、切符の買い方知らないんでやんの。
なんせフェリー会社のHP見てもそんな事からまで載ってる訳はなし、それについてわざわざ書いてくれてるとこがある訳でなし。(あったにしても見つけられず)
ともあれ中に入ってみると、フェリーターミナル内は意外に明るい。外観よりはマシってレベルで。
入ってすぐ横には切符売り場があった。拍子抜けなんだけどそこには結構な人だかり。
そういや今はお盆なんだぁーと思い出す。
高知行きの窓口だけが、まだ出発まで4時間以上あるせいか開いてもおらず、人も誰も並んでいなかった。
ほんとに今日出発すんのかなあとちょっと不安になる。
とりあえず近くにいたフェリー関係の職員を捕まえ質問してみた。
「窓口が閉まってても中に人はいるはずだから聞く事があれば聞けますよ」との事。
その通りにカーテン越しに窓口に呼びかけてみると、奥から係員らしき人が出てきた。
係員がこちらまで来るちょっとの間にも、おそらくキャンセルやら運行の確認やらなんであろう電話がきまくりで、かなり忙しそうである。手短にキャンセル待ちの切符の買い方を聞いてみた。
それによると19時頃に窓口を開いて受け付けを開始するらしい。ちなみに出発は21時。
それまでは特にする事もないのでフェリー乗り場の近辺をウロウロしてどっかメシでも食うとこがないか探してみる事にした。
ちなみにフェリー乗り場内のレストランはゲロ出そうなほど値段高いですハイ。
結論。この辺り、なんもねえええ。
コンビニすらないんでやんのっ。
まあフェリーにゃ普通は車か電車で来るだろうし、そうなったら途中どっか店に寄るなんて事も訳ないだろうからわからんでもないけども。
かなり離れたところにあった、おそらく運ちゃん狙いであろう『ほっかほっか亭』を見つけ、そこで一押しらしい『鶏ツナマヨ丼』をチョイス。
フェリー乗り場2階にはかなり大人数が座って待ってられる休憩所があったんで、そこまで戻ってゆっくり食う事にした。
しかしこれ、チャリあっての機動力だよなー。(車の場合、基本的にドライバーは駐車場で要待機)
でこの大阪最後の食事はイマイチだった。
鶏とツナがあんまし一緒に入ってる意味ねえよ。食感があっとらん。
そんなこんなで食い終わったところで本気で何もする事がなくなったので、一度窓口の様子を見に行くとそこにはいつの間にやら10人くらいの行列が!
まだ開窓(って言うのか?)まで一時間もあるってえのに。。。
仕方なくその時点の最後尾に並んでひたすら立って待つ。
携帯でも使って時間潰しでもしたいところではあったけども、今回の旅行ではいつ充電できるとも限らないので必要最低限でしか使わないよう自らに戒めていたのでじっと我慢。
ちなみに並んでるのは家族連れやらカップルやらがメインで、ちらほらとツーリストがいた程度。
なお、並ぶ前に事前に申し込み用紙に人数と住所・氏名・車なら大きさとか重さ(要車検証)を書いておく事が必要です。してない想像力0のバカモンもたまに見かけたけど。
ただ、自転車(特殊手荷物)があるって事を書く欄が見当たらなかったのは何故なんだろう・・・。
まさかひょっとしてもしかしてフェリーにチャリで乗り付ける奴なんで滅多にいなかったりすんのかなぁなんてちょっぴり思ったりもした。
・フェリー乗船
PM7時。2つある窓口が開いて一斉にキャンセル待ちの受け付け開始。
後ろを見ると更に結構な人数が並んでいた。早めに並んどいて良かった。。。
受付自体は普通にスムーズ。
荷物に自転車がある事を告げるとその旨が申し込み書に書き加えられ、乗車券(当然2等)と特殊手荷物証を代金と引き換えに受け取る。
しめて5,900円也。
高い気もするけど、おそらく自転車込みでこの値段で大阪から高知まで辿り着ける交通手段は他にないであろう。
なお、写真の左手にあるお札みたいなのはどうやら自転車に取り付けとくものらしい。
らしいっつーのは、結局最後下船するまで、コレについてなんの説明も使用法も誰からも一言もなかったもんで・・・。
誰か知ってる方います?
ここに至るとさすがに、さあイヨイヨ乗船だ大阪脱出だ!とハイテンションになってきた。
雨の中ここまで辿り着いて切符の買い方すら知らないとこからはじまって、ここまで手順を進めてこられた事を考えると、何かしらこれから先の見えない展望もワクワクするもんに変わってきたと言うか。
PM8時までに6番埠頭へ行けばOKとの説明を受けていたがとても待ちきれず即行く事に。
広〜い船着場の中、埠頭へ向かって軽快にママチャリを走らせていく。
いや〜、車ばっかでチャリンコなんて誰もいねえ(笑)
大体車なしの徒歩の人は建物内から専用の通路を伝ってフェリーへ向かってるし。
一応そこらへんの作業員に「ほんとにここチャリで走っていいの?」と確認してみたところ、「乗船する人であれば全然OK」との事でありました。
埠頭に着くとそこにはまだハッチも開けられてないフェリーの姿が!
じっくり見上げながらこりゃ写しとかねばと撮影ポイント探しにウロウロしてると、現場のおっちゃんに「乗船の方はそこで止まっといて」と釘をさされる。へこー。
でも着岸してからハッチが開くまでをゆっくり見れたので良しとしよう。
これ、車でも徒歩でも見れなかっただろうし、即ここへ向かって来てなければそれまた見れなかっただろうねえ。迫力だわ。
しばらくそこで待ってると、続々とコンテナを載せたトレーラーが乗船していく。
で、コンテナだけ降ろして頭の部分だけがまた次々出て行く。
つまり頭の部分のフェリー代は払わず荷物だけを送るっつー算段な訳ね。で向こうに着いたらまたおそらく同じ会社の別支社から頭だけのトレーラーが待機しててコンテナを運ぶと。なるほどー。
でもこれが延々1時間近く続いてその間ずぅぅぅっと待たされるとは思わなんだわいっ。
その待ってる間、同じ場所近辺に、バイク乗りな方々がちょこちょこと集まってきた。
カップルだったり団体だったりソロだったりバイクもデカい原チャリみたいなのかモトクロスまでこれまた色々。
ただ、最後の最後まで、チャリは俺一人だけですた(寂)。
・高知へ出航
トレーラー軍団も乗り込み終わり、いよいよ次は個人の乗用車の前にバイク(チャリ含む)の番って事に。
いやー。一体今まで何人がこのハッチに自転車で乗り込んだんだろう。
なんせ周りに誰一人チャリ同志がいないだけに割とドキドキ状態。
一番奥まで行ってそこの壁沿いが駐輪場って事らしい。
辿り着くまで後から後からバイクに船上(中?)で抜かれたあげく、俺だけなぜかバイクな方々が全員マシンを置き終えるまで係員に「待て」と指示されて、ここでも一人待ちぼうけ。
結局最後にこれまた一番端っこに停めとくよう指示された。
まあ邪魔なんは自覚してるんで致し方なしって所か。
ただ端だけにゴムチューブでぐるぐるに動かないよう固定してくれてますた。
駐輪場から客室へと通じる階段を上ると、途中初めて普通の旅客客と合流する。
これまた家族連れだけでなく色んな人がいるんだねえ。
若い女の子だけのグループなんてのもいましたよええ。意外。
で客室は既に人でごった返しておりました。
通路を挟んで両側に地べたに寝れるスペースがあるんでやすが。
どこももう満杯状態。
チャリさえとっとと停めさせてもらえてたら・・・。ってどうしょうもないか。
それに何より子供なんかもたっくさんいて、これは騒音的にまともに寝れなさそうかも。
ただ探してみると結構穴場はあるもんで、洗面所の前のスペースに毛布が敷き詰めてあって、臨時に寝場所が確保されている模様。
添乗員に聞いてみるとお盆で人がかなり多いので臨時に何箇所かにこういった措置がとられてるらしい。
そこをすかさずゲット!
周りがまだ『ここ一体なんのスペースだろ・・・』と躊躇してる間に「怒られたらそん時どきゃいいや」の精神で荷物をとっとと置いて場所確保。
ちなみに下布団はタダで配られており、上に掛ける用の毛布も一枚50円ほどで貸し出されとりました。
まあ空調が結構快適に効いてたんで、俺的には全然いらんかったけど。
この後、他の場所もあちこち見てきたけども、どこも似たり寄ったりで中には階段で寝てるやつやら甲板で宴会してるバカ猛者もいたほどでなんだかちょっとだけ難民船気分が味わえますた。
それにしてもこの日は体力的にはともかく精神的にめさめさ疲れた・・・。
その為か、目の前に陣取ってるのが学生っぽい女の子二人連れなんて絵に描いたように用意されたシチュエーションも一切生かす事無く消灯と共に爆睡したのでありました。まる。
この日の走行距離 : 約 20 km
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